明大、山崎福也投手が5勝目、代打・宮武佑磨選手が白村明弘投手から先制タイムリーヒット

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 東京六大学リーグでは明大vs慶大の試合が行われた。明大は優勝戦線に踏みとどまる重要な試合だった。

 明大は4回には代打で出場した宮武佑磨選手が、慶大先発の白村明弘投手からタイムリーを放ち先制した。ここまで4勝を挙げている3年生・山崎福也投手が7回1/3を4安打3奪三振で無失点と好投を見せた。8回途中からは日曜日に15奪三振で完封勝利するなど絶好調の関谷亮太投手が登板すると1回2/3をノーヒット3奪三振と完璧に抑えて勝利した。

 明大は岡大海選手や中嶋啓喜選手が共に打率2割台前半と苦しみ、序盤は早大に10失点して敗れるなど苦しい場面も見られたが、何とか勝ち点を重ねてきた。山崎投手はリーグトップの5勝目を挙げ、関谷投手も絶好調で、次節の法大との優勝決戦に臨む。

 迎え撃つ法大は、打率4割を越える河合完治選手に加え、西浦直亨選手が調子を上げており、3年生の左腕・石田健大投手が4勝0敗と安定し、ここまで無傷の8連勝。万全の状態で明大戦に臨む。

 一方慶大は白村明弘投手が先発したものの5回を1失点に抑えるも、5安打4四死球を許す苦しいピッチングとなった。今シーズンはドラフト1位候補として注目されながら、2勝3敗、防御率3.83と低迷してしまった。白村投手と共に慶大も元気が無く、東大から挙げた勝ち点1のみとなってしまった。早大も同じように東大から挙げた勝ち点1位で低迷し、両校でリーグ4位5位争いをしている。最終節に早慶戦が控えるが、寂しいものとなってしまった。

  苦境を越えた代打の切り札が、苦境のチームに勢いをもたらした。4回2死一、二塁。代打・宮武は、慶大のドラフト1位候補右腕・白村明弘の内角直球に反応。振り抜いたライナーは執念に押されるように、前進して飛び込んだ中堅手のグラブからこぼれた。なによりも欲しかった先制点だ。

 「みんながつないでくれるから(試合に)出してもらえる。欲張りせず、きっちり自分の仕事をしたかった」。2、3回と得点圏に走者を進めながらも無得点。負けたらV逸というがけっぷちでの殊勲打に誇らしげだった。4回で勝負に出た善波達也監督(50)も「打ってくれると信じていた。嫌な雰囲気を前向きにしてくれた」と試合後は最敬礼で自ら握手を求めた。

 1年前はバットを振ることすらできなかった。2年時の秋に右肘じん帯を痛め、昨年4月に手術。バットを振り始めたのは6月からで、昨秋は出場なし。今季は守備への負担から主に代打での出場なため、高校時代のドラフト候補もアピール不足で就職先が決まっていない状況だ。「なんとか社会人で続けたい。こうやって取材されるために頑張ってきた」と報道陣に囲まれ、次の舞台への思いを明かした。

 敗れれば法大の優勝が決まる崖っ縁の一戦を制した明大の善波達也監督は「法政さんとの(優勝争いの)土俵に乗れた。挑戦者としてやっていく」と力を込めた。0―0の4回2死一、二塁で、代打・宮武が白村から中前適時打。これが決勝打となり「チームの役に立てるようにと思った」。三重高では通算40本塁打を放ったスラッガーだが、大学では伸び悩んだ。さらに昨年4月に右肘を手術し1年間はリハビリ生活を送った。宮武は「全員で勝ち点を挙げて優勝したい」と話した。


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