春季高校野球北海道大会の旭川地区予選は15日、旭川スタルヒン球場でAブロックの2回戦が行われ、23年ぶりの春全道出場を狙う旭川東と、3年ぶりの王座を目指す旭川明成がともに完封勝利で代表決定戦へと駒を進めた。旭川東の2年生エース左腕・後藤優弥投手が12奪三振で公式戦初完封を飾れば、旭川明成からは中学硬式の頂点を決めるジャイアンツカップで準優勝に輝いた注目の1年生・樽井新太投手が公式戦初登板をした。
スタルヒン球場で、旭川東・後藤優弥が12K完封「勝利に導く投球ができた」
後藤優弥投手が名門エースを名にした球場で「新たな歴史」を刻む114球を投げた。初回から130キロ台の直球と、ブレーキの利いた90キロ台のカーブを巧みに織り交ぜ、旭川永嶺打線を翻弄。最終9回2死からこの日12個目の三振を奪い、公式戦初完封を成し遂げた。175センチ78キロの体格で、球速は130キロ中盤くらいだが、昨年から定評のあった大きく変化するスライダーや90キロ台のカーブを織り交ぜて丁寧に投げ、相手打線は二塁を踏むことすら難しかった。
後藤投手は「競った試合の中でチームを勝利に導く投球ができた。その結果、完封になったのはすごくうれしい。自分が多く投げて抑えてというのがこのチームの一番の形。長いイニングを抑えられるように頑張りたい(スポーツ報知)。」と話した。西中剛志監督も「大会で9回完封なんてなかなか出来ない。0ですから。価値があります(スポーツ報知)」と、ひと冬越えてスタミナを強化した2年生サウスポーの成長を絶賛。スタルヒンや北口榛花を輩出した道内屈指の進学校が、2003年以来となる春の全道切符へ王手をかけた。
ジャイアンツカップ準V右腕が降臨、旭川明成・樽井新太投手が136キロ直球で3回0封
旭川東が左腕エースの快投に沸くなか、続く第2試合では旭川明成の超大物ルーキー、樽井新太投手がデビューした。6点リードの5回から登板すると、中学時代に旭川大雪ボーイズを全国準Vへと導いたマウンド度胸で、自己最速を更新する136キロの直球で強気に内角を突き、3イニングを2安打無失点に抑え込んだ。
樽井新太投手は「中学野球とは全然違う景色、緊張感だったけど、落ち着いて投げられた。自分の持ち味を出して、生き生きとした投球を見せたい(スポーツ報知)。」と話した。昨夏の敗退後から指揮を執る小島隼監督は「いつ投げても試合を作れる。初めて投げて上出来じゃないですか(スポーツ報知)」と、樽井投手の投球に目を細めた。
中学準優勝後、道内外の強豪校から誘いがあったものの、「練習の雰囲気が合っている」と、甲子園出場の無い地元の旭川明成を選んだ逸材が、悲願の甲子園出場へ向けて最高のスタートを切った。
17日の代表決定戦は旭川東と旭川明成が対戦する。2年生エース後藤投手、期待の1年生・樽井投手がどのような投球を見せるのか、旭川の新時代となりそうだ。
【後藤 優弥】 プロフィール
- 氏名: 後藤優弥(ごとう・ゆうや)
- 所属: 旭川東高校(2年)
- ポジション: 投手
- 投打: 左投左打
- 身長・体重: 175cm、78kg
- 主な特徴や実績: 旭川東の新エース。130キロ台の直球と90キロ台の緩いカーブで打者のタイミングを外す技巧派。2026年春季旭川地区予選2回戦で9回12奪三振完封勝利。瞬発力とスタミナを強化し、安定感が向上した期待の2年生左腕。
【樽井 新太】 プロフィール
- 氏名: 樽井新太(たるい・あらた)
- 所属: 旭川明成高校(1年)
- 出身: 北海道旭川市(旭川大雪ボーイズ出身)
- ポジション: 投手
- 投打: 右投右打
- 主な特徴や実績: 中学時代は旭川大雪ボーイズでジャイアンツカップ準優勝。高校入学直後の2026年春季大会にて1年生ながら背番号18で公式戦デビューし、3回無失点。自己最速136キロの直球が武器。将来のドラフト候補として期待される。









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