社会人野球のJABA東北大会では、昨年のドラフト候補として注目された大阪ガスのルーキー・田村剛平投手(22)が、公式戦初登板初先発という大役を任されると、9回をわずか3安打に封じ、無失点完封。5回まで一人の走者も許さないパーフェクトピッチングを見せるなど、最速153キロを誇る剛腕が社会人野球の舞台で衝撃的なデビューを果たした。
5回まで「完全投球」の圧倒、153キロの直球で9Kの山
田村剛平投手にとって、この日は自らのポテンシャルを見せる試合となった。初回から「一人ずつアウトを取ることだけを意識した(スポーツニッポン)」という言葉通り、丁寧かつ力強い投球を展開。京産大時代にマークした自己最速153キロの直球を軸に、5回まで打者15人を完璧に抑え込んだ。
6回先頭に内野安打を許し記録こそ途絶えたものの、直後の走者を併殺に打ち取ると、圧巻は初めて得点圏に走者を背負った9回1死一、二塁のピンチ。田村投手はギアを一段上げ、最後は落差のあるカーブで空振り三振、終わってみれば被安打3、奪三振9の完封勝利。社会人公式戦初登板初先発で初完封を記録した。
「上から叩く」フォーム、京産大時代から進化
昨年は京産大の投手として大きの球団から注目されるドラフト候補だったが、プロ志望届を提出したもののドラフト会議での指名はなく、大阪ガスへ入社した。入社後から緻密なフォーム修正に着手し、大学時代から評価の高かった剛球に加えて、ブルペンでは常に低めにボールを集めることを徹底、投球フォームでは「上からしっかり叩いて投げる」という意識を身体に叩き込んだ。
田村剛平投手は「社会人のレベルの高い打者にも真っすぐでしっかり押していけるように練習をしてきました。真っすぐをコースにしっかり投げ切れたのと、変化球を低めに集められました(スポーツニッポン)。」と、手応えを口にした。直前のJABA京都大会では7回4失点と課題を残したが、わずか数週間で修正してみせた。
狙うは「都市対抗」本戦出場とそこでの活躍
チームは6月2日に開幕する都市対抗野球近畿地区2次予選を控えており、2年連続の本大会出場へ向けてエース級の柱を求めていた。今回の完封劇により、田村投手は一躍その中心人物へと名乗りを上げた。田村投手も「新人らしく、何も恐れず、チャレンジしていきたい(スポーツニッポン)。」
来年、ドラフト会議で指名されるには、1年目の今年で、特に都市対抗本戦や日本選手権で、圧倒的な投球を見せることが近道となる。今年中に、ドラフト会議に向けた道を作り上げておきたい。
【田村 剛平】 プロフィール
- 氏名: 田村剛平(たむら・ごうへい)
- 所属: 大阪ガス(新人・1年目)
- 出身: 大阪府(京都産業大卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 180cm、83kg(推定)
- 主な特徴や実績: 最速153キロを誇る本格派右腕。京産大時代から注目されていたが、社会人入り後に制球力とフォームの安定感が向上。2026年JABA東北大会の初戦で公式戦初登板初完封勝利(3安打9奪三振)を達成。高い奪三振能力とタフネスが武器の2027年ドラフト候補。








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