春季高校野球京都大会は9日、わかさスタジアム京都で準決勝が行われ、名門・龍谷大平安が京都外大西との激闘を5-4で制し、決勝進出を決めた。今春初めて背番号1を託されたプロ注目の大型右腕・川島謙心投手(3年)が5回から救援すると、NPB6球団のスカウトが注視するなかで自己最速タイの148キロを計測し、4イニングを無失点の快投。昨秋までの「二刀流」を捨ててマウンドに専念した投手が、その才能を解き放った。
自己最速148キロの衝撃、4回無失点で勝利呼び込んだ
川島謙心投手は4点リードの5回、2番手として登板。序盤は変化球が浮く場面もあったが、力強い直球を軸に強打の京都外大西打線をねじ伏せた。ネット裏に集結したスカウト陣のスピードガンで、自己最速に並ぶ「148キロ」を記録。終わってみれば4イニングを2安打4奪三振で無失点。最後まで主導権を渡さなかった。
川島投手は「変化球は高めに浮いていたけど、直球の手応えはよかったです。平安の背番号1に重みは感じますし、見られる立場なので、自分が結果を残さないといけない。“夏に150キロ計測”を目標にしてきた中で、春の時点での目標を上回ることはできています(スポーツニッポン)。」と振り返った。
投手専念1年で「6キロアップ」、川口知哉監督も驚く
川島投手の成長曲線は、まさに驚異的だ。185センチの恵まれた体格を持ちながら、昨秋までは投手と遊撃手を兼任。背番号も「16」で、球速は142キロにとどまっていた。しかし、近畿大会敗退後の冬、彼は大きな決断を下す。「どちらか一つに集中したい(スポーツニッポン)。」選んだのは、マウンドだった。
投手としての練習に全精力を注ぐと、潜在能力が一気に爆発。わずか数ヶ月で球速は6キロも向上した。川口知哉監督(48)は、教え子の変貌ぶりについて「体重移動など“これ”というものが見つかったのだと思う。考え方も含めて秋から見れば別人(スポーツニッポン)。」と話した。
プロの厳しさを知る指揮官が「別人」と断言するほどの飛躍を見せている。
DeNAスカウトも「伸びしろ」を絶賛、「プロ志望」を明言
この日のわかさスタジアム京都には、NPB6球団のスカウトが陣取った。突如として140キロ台後半を連発し始めた「平安の1番」をチェックするためだ。特に2人態勢で視察した横浜DeNAベイスターズのスカウトは、川島投手の持つ高い身体能力に注目した。
横浜DeNA・藤田和男スカウト:「伸びしろを感じる投手。身体能力も高そうだし、夏にかけて鍛えれば、かなり楽しみ。」
このスカウト陣の評価を耳にした川島投手は、自らの進路についても迷いなく語った。 「プロ志望です。」
滋賀県大津市出身。坂本スポーツ少年団から京都ブラックスヤングを経て、名門の門を叩いた。50メートル走6秒2という俊敏性も併せ持つ。この夏までに一気に150キロ、甲子園を続いてゆけば、そのストーリーのゴールにはドラフト1位指名があるのかもしれない。一瞬たりとも目が離せない。
【川島 謙心】 プロフィール
- 氏名: 川島謙心(かわしま・けんしん)
- 所属: 龍谷大平安高校(3年)
- 出身: 滋賀県(大津市立日吉中-京都ブラックスヤング出身)
- ポジション: 投手
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 185cm、76kg
- 主な特徴や実績: 185cmの長身から最速148キロの直球を投げ下ろす本格派右腕。昨秋までの二刀流(投手・遊撃手)から今春、投手専念を決意し球速が6キロ向上。2026年春季京都大会準決勝で4回零封、チームを9年ぶりの近畿大会へ導いた。身体能力が高く、プロ6球団が注目する2026年ドラフト候補。









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