関西学生野球春季リーグは9日、第6節の1回戦が行われ、2季ぶりの王座奪還を狙う近畿大(近大)が同志社大に1-0で競り勝った。今秋のドラフト候補に挙がる最速154キロ右腕・宮原廉投手(4年=崇徳)が先発すると、8イニングをわずか3安打に抑え込む快演。NPB5球団のスカウトが視察するなか、123球の熱投で自身3連勝を飾り、首位・関西大を追撃する貴重な1勝をもたらした。
8回123球の熱演、緊迫の投手戦を制した「打たせて取る」投球術
宮原廉投手は初回、2死から二塁打を浴びてピンチを背負ったものの、動じることなく後続を断ち無失点。中盤以降も安打や四死球で走者を出しながらも、要所を締めるピッチングを継続した。強い直球だけでなくカーブやスプリットを効果的に織り交ぜた「緩急」を使ったうまい投球を見せた。「変化球で打たせて取ることができた。バッター陣があんまり打てない中で8回までゼロに抑えられたのは良かった(デイリースポーツ)。」と話す。
9回の勝ち越しを呼び込んだ粘りの投球、状況に応じてのができ、この123球にそれが凝縮されていた。今春はこれで3勝目。崩れない「勝てる投手」としての風格がさらに増している。
ロッテスカウトが絶賛、「ゲームメークができ、先発としての能力が高い」
ネット裏にはNPB5球団のスカウトが集結し、宮原投手の「先発適性」を詳細にチェックした。
千葉ロッテ・三家和真スカウト:「緩急をうまく使いながら粘りのピッチングができている。ゲームメークができるので先発投手として能力は高いと思う。」
182センチ88キロの恵まれた体格から投げ下ろされる質の高いボールに加え、ピンチでギアを上げる勝負感。そしてこの日の緩急をつけた投球、プロスカウト認めた「完成度の高さ」は、秋のドラフト会議に向けた最重要リストのなかで、宮原廉という名前をさらに上位へと押し上げた。
「チームが苦しい場面でこそ」、逆転優勝への旗手が誓う関大戦
次戦も見据える。次は現在勝ち点3で首位を走る関西大だ。勝ち点2で追う近大にとって、2季ぶりの優勝を掴むためには、13日に予定されている関西大との直接対決での勝利が不可欠となる。
広島・崇徳高時代から本格派右腕として注目され、近大でその才能をさらに開花させた。同じリーグには立命館大の有馬伽久投手や関西大の米沢友翔投手といった強力なライバルがひしめくが、宮原投手は「自分は関大戦でいいピッチングがしたい(デイリースポーツ)」と不退転の決意を口にした。誰が大学野球選手権で投げることになるのか、注目したい。
【宮原 廉】 プロフィール
- 氏名: 宮原廉(みやはら・れん)
- 所属: 近畿大学(4年)
- 出身: 広島県(広島サンズ-崇徳高卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 182cm、88kg
- 主な特徴や実績: 最速154キロを誇る本格派右腕。3年秋にベストナイン受賞。2026年春季リーグ同大1回戦で8回無失点、今季3勝目を挙げた。抜群のスタミナと緩急を活かした投球術が武器。ロッテなど5球団が注目する2026年ドラフト上位候補。








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