社会人野球のJABA東京スポニチ大会は9日、大田スタジアムなどで予選リーグが行われ、初戦を落としていた日本新薬(京都)が9-3でJR東海(名古屋)に快勝した。この試合で先発マウンドを託されたのは、今季八戸学院大から加入した新人右腕・小林直生投手(23)だ。最速151キロを誇る即戦力ルーキーは、5回を投げて4安打1失点、6奪三振という堂々たる内容で社会人初勝利を挙げ、チームの決勝トーナメント進出に可能性を残した。
序盤から151キロの直球で圧倒、6三振を奪う「攻めの投球」
マウンドに上がった小林直生投手には、新人らしからぬ落ち着きがあった。立ち上がりから、自己最速に迫る150キロ超のストレートを軸に、JR東海打線を力で押し込んでいく。初回を無失点で切り抜けると、その後もキレのある変化球を織り交ぜ、三振の山を築いた。最終的に5イニングを投げて失点は1。計6つの三振を奪う快演に、「初登板で勝ててうれしい。序盤から攻めた投球ができたところが良かったと思います(スポーツニッポン)。」と振り返った。
小林投手の持ち味は、単なる球速以上にその「攻める姿勢」にある。社会人という高いレベルの打者を相手にしても、臆することなく内角を突き、カウントを有利に進める投球術が光った。初戦を落とし、後がないチーム状況での先発という重圧を見事に跳ね除け、先発投手としての役割を完璧に遂行してみせた。
強力打線がルーキーを援護、浜田選手の先制打に若林・西川選手がアーチの競演
頼もしいルーキーの好投に応えるように、日本新薬打線も爆発した。初回、2死一、二塁の好機で4番・濵田竜之祐選手の中越え適時二塁打が飛び出し、幸先よく2点を先制。小林投手を強力に援護した。さらに中盤以降も攻撃の手を緩めず、7回には5番・若林将平選手が豪快な一発を放つと、9回には途中出場の西川凱斗選手にも本塁打が飛び出した。計14安打9得点の猛攻でJR東海を圧倒し、投打がガッチリと噛み合う理想的な形で勝利を手にした。
この勝利で予選リーグの成績を1勝1敗とした日本新薬。決勝トーナメント進出への望みは、10日に行われる日本製鉄かずさマジック戦での勝利が条件となる。
八戸学院大での経験を糧に、「一戦必勝」で狙う社会人の頂点
小林投手は、北東北大学野球リーグの名門・八戸学院大でエースとして活躍してきた。大学時代からその剛腕ぶりは注目されていたが、社会人の門を叩き、日本新薬という勢いのあるチームでさらにその才能を磨いている。プロ野球も注目する存在だが、まずは「社会人で勝てる投手」になることを第一に掲げる。
「チームのためにやれることを一戦、一戦やっていきたい(スポーツニッポン)。」と語る小林投手。次戦に勝利し、さらに他チームの結果次第では、決勝トーナメントというさらなる大舞台での登板機会も巡ってきそうだ。151キロ右腕が社会人の舞台で見せた第一歩は、チームにとっても本人にとっても大きな価値を持つものとなる。
【小林 直生】 プロフィール
- 氏名: 小林直生(こばやし・なおき)
- 所属: 日本新薬(新人・1年目)
- 出身: 青森県(八戸学院大学卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 180cm、85kg
- 主な特徴や実績: 最速151キロの直球が武器の本格派右腕。八戸学院大時代からプロ注目を集める存在で、社会人野球のデビュー戦となったスポニチ大会で5回1失点6奪三振の好投を見せ、初勝利を挙げた即戦力。









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