都市対抗野球大会の東海地区2次予選では、12年連続28度目の本大会出場を狙うトヨタ自動車が接戦を制し、第1代表決定トーナメント3回戦に進出した。先発マウンドを任された最速151キロ右腕の細川拓哉投手(26)が、9回を6安打2失点に抑え込んで完投勝利を挙げた。
攻めの姿勢を貫いた直球主体のマウンド、ピンチで見せたインコース制球の真価
この日の先発を任されたのは、4年目右腕の細川拓哉投手だった。大学時代に154キロを記録し、中日で活躍する兄・成也選手に続く選手として明秀日立、東北福祉大で注目され、今年、トヨタ自動車で4年目となる。今オフから最も重点を置いて取り組んできたのは、直球のコントロール精度を高めることだった。どれだけ思い切り投げてもコースを間違わないようにするため、さまざまな捕球体勢を想定したノックや徹底的なシャドーピッチングを継続。ブルペンでの投球練習でも、これまで以上に実戦的な緊張感を自らに課し、コースにきっちり投げ分ける技術を磨き上げた。
この日は最速147キロを計測した力強い直球を軸に東海理化を抑える。打者の左右を問わず、直球をきっちりと内角に投げ込むことで相手を圧倒し、内角への残像を強く植え付けたことで、決め球であるフォークやスライダーを見せた。自らの送球エラーなどから2回に2点を失ったが、なおも2死二、三塁という一打逆転の絶体絶命のピンチを迎えたが、慌てることなく外角への力強い直球で左飛に打ち取り、窮地を脱した。
その後は徐々に投球テンポが早くなり、次々と相手打者を抑える。そして7回表に、1死一、二塁という場面では、狙い澄ました外寄りの直球で遊ゴロ併殺打に仕留めた。細川投手は、「一球で打ち取るイメージで投げた結果が良かった」(スポーツニッポン)と狙い通りの打ち取り方だったと話した。
完投を遂げたマウンド後には、「どんどん攻めるピッチングができた。良い状態で投げられたと思いますが、2回の送球エラーなど課題を残したので、しっかり詰めていきたい」と語り、勝利に慢心することなく、次戦に向けた修正点を冷静に見つめていた。
一戦必勝で掴む本大会への切符、次回登板へ向けて変わらぬスタイル
3回戦は三菱自動車岡崎との対戦となる。投手陣が豊富なトヨタ自動車だが、初戦では期待されていたリリーフ陣の投球の内容が悪く、不安をのぞかせている。この日は細川投手が完投してリリーフ陣に時間を与えた。おそらく社会人の大会で最も過酷な都市対抗東海地区の2次予選、トヨタ自動車は12年連続となる東京ドームへの切符を掴み取る。
【細川 拓哉】 プロフィール
- 氏名:細川拓哉(ほそかわ・たくや)
- 所属:トヨタ自動車
- 出身:群馬県(桐生第一高校 - 東北福祉大学 - トヨタ自動車)
- ポジション:投手
- 投打:右投右打
- 身長・体重:177cm、83kg
- 主な特徴や実績:自己最速151キロ。桐生第一高、東北福祉大を経てトヨタ自動車に入社。入社4年目の今季は直球のコマンド力(制球精度)に焦点を当て、実戦を想定した妥協のないブルペン投球で急成長。都市対抗東海予選では東海理化の強力打線を内角直球とフォークで封じ、9回2失点完投。左腕の池村健太郎とともに、チームの絶対的先発2本柱として都市対抗本大会切符獲得に挑む2026年ドラフト上位候補右腕。









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