春季高校野球近畿大会の1回戦が行われ、プロ注目の最速149キロ右腕・龍谷大平安の川島謙心投手(3年)が報徳学園高戦に2番手として登板した。NPB全12球団のスカウト陣が熱視線を送る中、5回を投げて6安打2失点と粘りの投球を見せたが、チームは1対3で敗退した。昨秋の遊撃手兼任から今春に投手へ専念し、一気に才能を開花させた大器の注目度は高い。
12球団のスカウトが集結、5回2失点の粘投
川島謙心投手はこの日、0対1を追う5回から2番手として救援のマウンドに上がると、立ち上がりの5回は先頭打者に安打を許して得点圏にランナーを背負ったものの、後続を断ち無失点で切り抜けた。6回も先頭打者を四球で歩かせながらも無失点と粘りの投球を続けた。しかし、味方が同点に追いつき迎えた7回、1死から二塁打を浴びると三盗を決められ、続く打者に右越え二塁打を許して勝ち越し点を奪われると、8回にも先頭打者の三塁打から、スクイズで追加点を許す苦しい展開となった。
最終的に5イニングを投げて被安打6で2失点、この日の最速は自己最速に2キロ及ばない147キロで、チームも1対3で敗れて初戦敗退となった。
NPB12球団視察、編成幹部も注目
ネット裏にはNPB全12球団のスカウトが集結し、巨人の水野雄仁編成本部長や北海道日本ハムの大渕隆スカウト部長など編成幹部クラスも視察に訪れた。
横浜DeNA・藤田スカウト:「いきなり高めに抜けたけれど慌てずに落ち着いていた。伸びしろが十分」
東北楽天・足立スカウト:「真っすぐに力がある。身体能力が高いし、成長に期待したい」
と、その素材を評価した。
元オリックスの投手である龍谷大平安高の川口知哉監督は「いつも通りだが、先頭のフォアボールであったり、ヒットの許し方が長打になっていた。点に絡むので、課題は残るかな」(スポーツ報知)と語り、先頭打者の出塁や、長打への警戒といった実戦的な課題を指摘した。
遊撃手兼任から投手専念で覚醒、最後の夏へ向けた誓い
川島謙心投手は185センチの長身右腕で、昨秋は背番号16をつけ、遊撃手も兼任する自己最速142キロの投手だった。しかし、昨秋の近畿大会終了後に投手に専念すると潜在能力が一気に開花。今春には自己最速を7キロも更新する149キロをマークし、エースナンバー「1」を背負って今秋のドラフト戦線に急浮上した。
急成長を遂げた一方で、本人はまだ現状に満足しておらず、この日の投球にも「ボール先行になったので、もっとストライクで押していったらよかった」(スポーツ報知)と悔しさをにじませた。また、「今日はスライダーが打たれる場面多かった。キレだったりコースをもっと仕上げていかないといけない」(スポーツ報知)、「自信のあった真っすぐが(昨年の)秋と全然変わっていない。打たれる場面が多かった。今まで以上に質を高めてやっていく」(スポーツ報知)と、変化球も含めた投球全般を磨いていくとした。
「京都大会では抑えられても、自分のレベルはまだまだ足りないのだな…ということが分かりました。夏はさらにどの高校も仕上げてくると思うので、それでも抑えられる投手になりたいと思います」(スポーツニッポン)と話す川島投手、夏の京都大会までに目標の150キロに到達し、その大会で圧倒する投球を見せることができれば、ドラフト候補として秋を迎えることになる。
【川島 謙心】 プロフィール
- 氏名: 川島謙心(かわしま・けんしん)
- 所属: 龍谷大付属平安高校(3年)
- 出身: 滋賀県大津市(坂本スポーツ少年団野球部-日吉中・京都ブラックスヤング出身)
- ポジション: 投手
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 185cm、76kg
- 主な特徴や実績: 自己最速149キロ。昨秋に遊撃手から投手へ本格転向し球速が急上昇。今春に背番号1を獲得。春季近畿大会の報徳学園戦で147キロを計測し、5回2失点の粘投。高い身体能力と優れた将来性を誇り、日米12球団スカウトが注目する2026年ドラフト候補。










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