東都大学春季リーグ第3週の3回戦で、史上初の7季連続優勝を目指す青山学院大が、10季ぶりに1部へ昇格した立正大に3-4xで延長11回サヨナラ負けを喫した。対戦成績を1勝2敗とし、今季初めて勝ち点を落とした。エースの鈴木泰成投手(4年=東海大菅生)を先発に立て、中盤までリードを奪う展開ながら、終盤に粘る立正大の勢いに負けた。
鈴木泰成投手がリード守れず、8回に追いつかれ、延長11回サヨナラ被弾
「戦国東都」を思い出させる試合となった。青山学院大が6連覇で王朝を築き始めた所に、2部から昇格し、その強さを直接は知らない立正大が、新たな刺客として登場した。1勝1敗で迎えた第3戦、青学大はエース鈴木泰成投手が先発し、150キロ超の直球を軸に6回終了時まで3-1とリードを保つ力投を見せていた。しかし、7回に1点を失い、8回先頭に二塁打を浴びたところで降板。安藤寧則監督(48)は、期待のルーキー山田玲投手(1年=浜田)をマウンドへ送ったが、2死一、三塁から立正大の椎木卿五捕手に同点打を許し、試合は振り出しに戻った。
無死一、二塁から始まる延長タイブレーク。10回、11回ともに無得点に終わった青学大打線に対し、11回裏、4番手の高木大希投手(2年=履正社)が、立正大のゲーム主将を務める藤崎凌太郎内野手にサヨナラ打を浴び、終止符を打たれた。
安藤寧則監督の叱咤。「重圧を越えないと、ここから先はない」
1部昇格直後のチームに勝ち点を献上し、単独首位の座を明け渡した。試合後、安藤監督は、「こういう試合で勝ち切れるかどうか。まだまだ成長段階ということ。『やろう』ということが出来なかった。重圧を越えないと、ここから先はない。立正大は、しっかり野球をやるいいチーム。ウチがまねしなければいけないこともたくさんあると思う。」と話した。
7連覇を目指すという王者としての重圧が、プレーの硬さを生んでいる。立正大が主将の丸山幹太選手や主砲の三好元気選手を負傷で欠きながらも、椎木選手や高田庵冬選手など、下級生が思い切りプレーをして勢いをつける姿勢に、「まねすべき点」として挙げ、チームの再構築を誓った。
主将・渡部海選手、4番無安打に終わった責任感
扇の要であり、今秋ドラフト1位候補に挙がる主将、渡部海捕手(4年=智弁和歌山)も、自らのバットが沈黙したことを敗因に挙げた。4打席無安打に終わり、タイブレークでも一本が出なかった責任を痛感する。「勝負強さ、意地の差が出たと思います。バッターの食らいつき、粘り強さがなく、たんぱくになった。やりたい野球をやられた。意地の差で負けた。」と、悔しさを露わにした。
2位に後退したとはいえ、最終週には首位に浮上した国学院大との直接対決も控えている。渡部海捕手は「リーグ戦は負けたあとの試合が大事。終わったことは仕方ないので、切り替えるかが重要」と語っており、やや期間の空く次節(5月5日〜)の東洋大戦に向け、チームの雰囲気を変えていくとした。
【藤崎 凌太郎】 プロフィール
- 氏名: 藤崎凌太郎(ふじさき・りょうたろう)
- 所属: 立正大学(3年)
- 出身: 千葉県(習志野高卒)
- ポジション: 内野手(遊撃手)
- 投打: 右投右打
- 主な特徴や実績: 習志野高出身。立正大ではゲームキャプテンを任されるなど高い統率力を誇る。2026年春季リーグの青学大3回戦で、延長11回にサヨナラ適時打を放ち、王者撃破の立役者となった。









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