【大学野球】亜大の前嶋藍捕手が人生初のサヨナラ打、ドラフト候補「勝てる捕手」目指す

2026年ドラフトニュース大学野球ドラフトニュース

東都大学野球春季リーグは21日、神宮球場で第3週の1回戦が行われ、亜細亜大が中央大に6-5で逆転サヨナラ勝ちを収めた。土壇場の9回、3点ビハインドから怒涛の5安打を集中させて同点に追いつくと、最後は今秋のドラフト候補に挙がる扇の要、前嶋藍捕手(4年=横浜隼人)が中前へ殊勲のサヨナラ適時打を放った。

スポンサーリンク

「僕に任せてください」、正村監督との約束を果たした人生初のサヨナラ打

5-5の同点に追いつき、なおも9回2死一、二塁。バッターボックスに向かう前嶋藍選手の心は、驚くほど冷静だった。直前のベンチで正村公弘監督(62)から「タイブレーク(延長10回)になったら投手はどうする?」と継投の相談を投げかけられた際、前嶋選手は力強くこう言い切っていた。「僕に任せてください。」自分が決めるから、タイブレークの心配はいらない。その強い覚悟で臨んだ打席で、カットボールを完璧に捉えた鋭い打球が、センター前へと抜けていった。

前嶋藍選手は「サヨナラ打は生涯初めてです。記憶にないので。みんながつないでくれた分、絶対に打とうという気持ちがありました。外野の間も抜ければ確実に勝てるので、とにかくコンパクトに打った結果です。」と照れくさそうに笑った。正村監督も「本当に野球は難しい。ただのマグレだと思うけど、有言実行で打ってくれた(サンケイスポーツ)。」と、殊勲の愛弟子をユーモアを交えて称えた。

4年前の「右飛」が教訓、横浜高との死闘で学んだ「コンパクト」

前嶋選手がサヨナラの場面で冷静さを貫けたのは、4年前の夏、横浜隼人高3年時の神奈川大会5回戦。名門・横浜高との一戦で、同点の9回裏2死満塁という、この日と酷似したシチュエーションの経験があったからだ。その時は、長打力でもアピールをしていたことから色気を出して長打を狙い、右飛に凡退。チームは延長10回に力尽きた。「あの経験があったから、大きいのを狙わずにコンパクトに打てばいいと思って打席に立てた。気楽に打てたことがヒットにつながった。」と話す。かつての経験の積み重ねで、人生初のサヨナラ打を放った。

守備でも5人の投手を巧みにリードし、苦しい戦いながらも耐え抜いた。捕手として、失点を喫したことへの反省も忘れない。「失点しているということは、配球とか何かしらの課題がある(中日スポーツ)」と反省をした。

「打てない時でも勝たせたい」、ドラフト候補捕手

今秋のドラフト会議において、前嶋選手は「即戦力捕手」として12球団が熱視線を送る存在だ。侍ジャパン大学代表候補としてプレーしている青山学院大の渡部海捕手(4年)の活躍も大きな刺激になっている。しかし、前嶋選手は周囲を意識しすぎることなく、自らが追い求める理想の捕手像を追い続けている。

「周りを意識しすぎず、今、自分ができることを全て出す。打てない時でも勝たせられるのが、僕が追い求める勝てる捕手の姿です。そうすれば道は開けると思う(日刊スポーツ)。」と話す。

175センチと捕手としては小柄ながら、二塁送球1.8秒台の強肩と、高校通算本塁打を積み重ねたパンチ力は高校時代から注目され、大学では厳しい東都1部で経験を積み重ねてきた。チームの勝利、優勝、そして自らの夢であるプロ入りへ向けて歩を進めていく。

【前嶋 藍】 プロフィール

  • 氏名: 前嶋藍
  • 所属: 亜細亜大学(4年)
  • 出身: 神奈川県(川崎市立貝塚小-オセアン横浜ヤング-横浜隼人高卒)
  • ポジション: 捕手
  • 投打: 右投右打
  • 身長・体重: 175cm、84kg
  • 主な特徴や実績: 2025年大学日本代表。強肩強打を誇る東都屈指の捕手。2026年春季リーグ中大戦で自身初のサヨナラ打を放った。高校時代の横浜高戦での敗戦を糧にした精神的な強さと、「勝てる捕手」を追求する高い志が武器。2026年ドラフト上位候補。
2026年度-大学生捕手のドラフト候補とみんなの評価
ドラフト候補の評価や動画、みなさまのコメントを紹介します
2026年度-大学生-東都大学リーグのドラフト候補とみんなの評価
ドラフト候補の評価や動画、みなさまのコメントを紹介します
今秋ドラフト候補の亜大・前嶋がサヨナラ打!9回一挙4得点 - スポニチ Sponichi Annex 野球
1回戦3試合が行われ、亜大は9回に一挙4得点の逆転サヨナラ勝利で連勝を3に伸ばした。
亜大・前嶋藍、有言実行のサヨナラ打 指揮官に延長の継投相談されるも「ぼくに任せてください」【東都大学野球】:中日スポーツ・東京中日スポーツ
◇21日 東都大学野球春季リーグ戦 亜大6-5中大(神宮) 昨年の侍ジャパン大学代表捕手が、有言実行の決勝打を放った。亜大は9回に3点...
亜大が劇的逆転サヨナラで3連勝 3点追う9回に5安打集中させ同点、前嶋藍がV打 - アマ野球 : 日刊スポーツ
立正大が開幕から4連勝の青学大に土をつけた。先発の仁田陽翔投手(3年=仙台育英)が、キレのいいチェンジアップを武器に9回5安打1失点完投。強力打線を前に冷静に… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkans...
亜大、前嶋藍のサヨナラ打で3連勝! 「とにかくコンパクトに」 中大に対し、九回に3点差を逆転/東都
東都大学野球春季リーグ第3週第1日(21日、中大5-6×亜大、神宮)亜大が終盤に脅威の粘りを見せ、サヨナラ勝利。3連勝を飾った。今秋のドラフト候補の前嶋藍捕手…
この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

yukiをフォローする
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
シェアする

コメント