関西学生野球春季リーグは第3節の2回戦が行われ、関西大(関大)が同志社大(同大)を5-1で下した。対戦成績を2勝0敗として勝ち点2を獲得し、首位の座をがっちりと守った。この日は、来秋のドラフト候補として期待される身長190センチの大型左腕、百合澤飛投手(3年=開星)が先発マウンドに上がると、打者24人に対し、7回途中まで一人の安打も許さないノーヒット投球を披露。米沢友翔投手と共に、中日の金丸夢斗投手に憧れ、背中を追う左腕が関西大から続々と登場ている。
6回1/3無安打、荒れ球を粘りに変えた190cm左腕の真骨頂
百合澤飛投手はこの日、初回から140キロ台後半の直球を軸に、角度のあるボールで同大打線を圧倒すると、2回に自らの暴投で1点を失ったものの、その後もスコアボードに安打の文字を刻ませない。6つの四球を与えながらも、「粘ることができた(スポーツニッポン)」と語る通り、要所を締める投球で安打を許さなかった。
「直球で押すことができました。ところどころ四球を出してしまいましたが、粘ることができたと思います。」と話し、7回途中までヒットを許さなかったことに「気にはなったけど、打たせて取ろうと思っていました(スポーツニッポン)。」と話した。93球を投じ、無安打のまま7回1死でマウンドを後続に託したが、190センチ97キロの大型左腕で、制球にまだ課題を見せるが、粘りの投球を見せた。
金丸夢斗の背中を追って、高3時のプロ断念から関大での「覚悟」
百合澤投手のキャリアの転換点は、高校3年生の夏にあった。島根・開星高のエースとして注目され、当時はプロ志望届の提出も考えていたが、決断したのは関大への進学だった。その最大の理由は、昨秋のドラフト1位で中日に入団した金丸夢斗投手の存在だ。
「金丸さんのような投手になりたい」という一心で、関西大への進学を選んだ。大学では故障に苦しむ時期もあったが、偉大な先輩の背中を見ながら、体作りと投球技術の向上に励んできた。金丸投手が去った後の投手陣において、今秋ドラフト候補の左腕エース・米沢友翔投手(4年)も成長を見せており、「左腕二枚看板」を形成する。金丸投手の存在感が、後輩サウスポーを続々と開花させている。
「自分が頑張らないと優勝はない」。V奪還への強い自覚
関大にとって、2023年秋以来となる5季ぶりの優勝が目標となる。百合澤投手は、自らの勝利がチームの命運を握っていることを誰よりも理解しており、「自分が頑張らないと優勝も見えてこない(スポーツニッポン)。」と話す。
最速152キロの直球と、190センチの高さから繰り出される変化球は、制球力の精度がさらに高まれば、強力な投手がそろう関西学生リーグの注目投手の一人となるだろう。大学屈指の左腕・有馬伽久投手の土壇場となるように見えた関西学生リーグの2026年春に、米沢・百合澤の左腕が主役になろうとしている。
【百合澤 飛】 プロフィール
- 氏名: 百合澤飛(ゆりさわ・たか)
- 所属: 関西大学(3年)
- 出身: 島根県(松江市立雑賀小-開星中-開星高卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 左投左打
- 身長・体重: 190cm、97kg
- 主な特徴や実績: 身長190センチを誇る超大型本格派左腕。最速152キロ。開星高時代にプロからも注目されたが、金丸夢斗(現中日)への憧れから関大へ進学。2026年春季リーグ同大戦で6回1/3を無安打に抑える快投を披露。2027年ドラフトの目玉候補。








コメント