京滋大学野球春季リーグでは、花園大が京都先端科学大を6-2で下した。開幕から無傷の4連勝を飾り、勝ち点を「2」として単独首位に立った。この快進撃を引っ張るのが、「4番・一塁」で出場する佐伯侑哉内野手(3年=広島商)で、この日は5回にリーグ戦初本塁打となる豪快な2ランを放つなど3安打3打点の大暴れを見せた。
不振の霧を晴らす右中間弾、4番の責任感で掴んだ3安打3打点
佐伯侑哉選手は今春のオープン戦から4番に抜擢されながら、リーグ戦開幕から3試合で9打数無安打、4番という重責が知らず知らずのうちにそのスイングを硬くさせていた。しかし、この日は初回1死一、二塁の好機に右越えの先制適時二塁打を放つと、3回に中前打で出塁し、5回無死一塁の第3打席には、甘く入った球を芯で捉えて右中間スタンドへと運んだ。
佐伯選手は「プレッシャーはありました。でも思い切りやろうと、気持ちで打ちました。芯でとらえることができた。ライトが追っていたので捕られるかなと思ったけれど、入ってくれて良かった。右方向への打球は自信があります(スポーツ報知)。」と、安堵の笑みを浮かべた。大学通算はこれで9本目だが、待望のリーグ戦初アーチとなった。176センチ88キロの逞しい体躯から繰り出される力強いスイングを見せた。
広島商から花園大への「第1号」
佐伯選手は広島商3年夏の広島大会決勝。広陵高に敗れ甲子園出場を逃したが、その戦いを見守っていたのが花園大の奥本保昭監督(65)だった。1998年夏に京都成章を準優勝に導いた名将の目に、敗戦のなかでも2安打を放った佐伯選手の姿は鮮烈に焼き付いた。「決勝でも2本ヒットを打っていた。久しぶりの右の大砲だから期待している(スポーツ報知)。」と話す。
伝統校・広島商から花園大へ進学する史上初の選手だった。指揮官の熱意に導かれた佐伯選手は、その期待を裏切ることなく成長を遂げ、さらに長打力を磨き、花園大の新たな歴史を作ろうとしている。
岡本和真をモデルに目指す打撃
佐伯選手は理想像がある。背負っている「25」は、岡本和真選手(ブルージェイズ)が、巨人時代に主砲の象徴としてつけていた番号だ。「バッティングフォームをまねしましたし、タイミングの取り方やバットの出し方を参考にしています(スポーツ報知)。」と、岡本選手の打撃を手本する。
4戦全勝、勝ち点2。最高の形で春の序盤戦を戦っている花園大。その先にはリーグ5連覇中の絶対王者・佛教大がいる。野村亮輔投手など強力な投手陣を相手に、覚醒した4番・佐伯侑哉選手が戦いを挑む。
【佐伯 侑哉】 プロフィール
- 氏名: 佐伯侑哉(さえき・ゆうや)
- 所属: 花園大学(3年)
- 出身: 広島県(広島商業高卒)
- ポジション: 内野手(一塁手)
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 176cm、88kg
- 主な特徴や実績: 広島商から初めて花園大へ進学した異色の主砲。3年夏の広島大会決勝で広陵を相手に2安打を放つなど勝負強さが光る。2026年春季リーグ戦でリーグ戦初本塁打を含む3安打3打点を記録。憧れの岡本和真(ブルージェイズ)を参考にした広角打法が武器。2027年ドラフト候補。








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