京滋大学野球春季リーグでは、勝ち点獲得を狙うびわこ成蹊スポーツ大が、5連覇中の絶対王者・佛教大(佛大)に1-3で惜敗した。白星こそ逃したものの、身長192センチの超大型右腕・小島一哲投手(4年=近江)が先発マウンドに上がると、序盤の苦境を乗り越え7回1/3を3失点と力投。高校時代の同期である西武・山田陽翔投手の背中を追い続け、大学で球速を10キロ伸ばして149キロとした右腕が注目度を高めている。
初回無死満塁の窮地を0封、3回以降は修正で王者と対峙
小島一哲投手は立ち上がりの初回、いきなり無死満塁という絶体絶命のピンチを背負ったが、ここからが力を見せて後続を断ち切り無失点で切り抜けた。2回に3失点を喫したものの、3回からはカーブやフォークの割合を増やすなど投球を変えると、降板する8回途中までは、強力な佛大打線をわずか2安打に抑え込んだ。
小島投手は「やってやろうと思って臨んだけど、初回と2回は球が浮いてしまい、思うような投球ができなかった。3回以降は吹っ切れて何とか抑えられたが、チームに申し訳ないです(スポーツニッポン)。」と、敗戦の責任を背負った。それでも、192センチの長身から投げ下ろされる最速149キロの直球は、打者の目線からは消えるような角度を感じさせた。
「背番号11」の逆襲。山田陽翔、星野世那というライバルの存在
小島投手の歩みは、常に同級生との比較の中にあった。滋賀の名門・近江高時代、同学年には現在西武ライオンズで活躍する山田陽翔投手(2022年ドラフト5位)がいた。高3夏の甲子園、山田投手が背番号1をつけてエースとして君臨するなか、小島投手の背番号は「11」。準決勝の下関国際戦でもリリーフ登板を経験したが、主役はあくまで山田投手だった。さらに、同じ近江出身で大阪商業大に進んだ左腕、星野世那投手も今春に完封勝利を挙げるなどプロが注目しており、同学年の投手たちの名前が次々に取り上げられるのに刺激を受けていた。
びわこ成蹊スポーツ大でも同学年に注目投手がいる。「(エースの)小松が注目されている状況は、ありがたいこと。向こうが注目される分、僕に目が留まってくれればいいなと思って毎日頑張っている。」と話し、151キロ右腕エースでプロが注目している小松投手と切磋琢磨する日々を送る。「星野と先日、一緒にプロに行けたらいいなと話したところ。同級生が頑張っているので、僕もあの舞台に立ちたい(スポーツニッポン)。」と話し、プロへの思いを明かした。
佛教大の壁を越えられるか
プロ注目右腕の小松勇輝投手と共に、チームは5連覇中の佛大から勝ち点を奪うべく、明日の3回戦に臨む。小島投手は中1日で先発し、小島投手も連投を辞さない覚悟だ。
192cmの長身から投げ下ろす149キロの速球と、変化球で緩急を付けた投球が更に注目されるようになるには、やはり全国の舞台で投げることが必要だ。佛教大3回戦が運命を変える事になるかもしれない。
【小島 一哲】 プロフィール
- 氏名: 小島一哲(こじま・いってつ)
- 所属: びわこ成蹊スポーツ大学(4年)
- 出身: 滋賀県(草津市立松原中-滋賀栗東ボーイズ-近江高卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 192cm、88kg
- 主な特徴や実績: 192センチの長身から最速149キロを投げ下ろす大型右腕。近江高時代は山田陽翔(現西武)らと共に甲子園ベスト4。大学4年間で球速を10キロ伸ばした。角度ある直球と落差のあるフォーク、カーブが武器。NPBスカウトが将来性を高く評価する2026年ドラフト候補。









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