北海道日本ハム・大谷翔平投手が150km/h記録にブルペンどよめく

北海道日本ハムドラフトニュース 2012年ドラフトニュース

 北海道日本ハム・大谷翔平投手がブルペンの投球で始めて捕手を座らせて投球を行い、座らせてから28球目の球は威力十分で観客やコーチ陣をうならせた。渡部ブルペン捕手は「ダルの1年目と比べても速いし、球も重い」と話し、大エースと比較できる素質を持っていることを明かした。

 大谷投手はまず捕手を立たせて20球の投球を行うと、捕手を座らせてからカーブ、スライダーなど32球を投球した。スライダーを投げた後に「肘が落ちてくるので」とカーブを3球続けて投げて腕の振りを縦にすると、その次のストレートに観客がどよめく。渡部捕手も「どよめいた球は150キロは出ていた。今キャンプで捕った投手の中で一番速い。暖かくなれば、もっと速くなる」と証言した。

 やっぱり160km/h右腕はモノが違う。

 

 ブルペンに集まった観客から「オオッ!」と、どよめきが広がった。大谷が外角低めに決めた直球は迫力十分。球威も、球速も、制球も文句なしだった。「あれはいい球がいった。カーブの後で、タメながらいけた。いいコースだったし、そういう球が増えていけばいい」

 

 伏線は直前に3球続けたカーブにあった。直球を続けると上半身が前に突っ込む悪癖が顔を出す。カーブだと軸となる右足に体重が残ったまま投げられる。加えて右腕を真っすぐ振り下ろすことができるため、大谷はフォームの微調整で頻繁に使う。直球の質をさらに上げようという工夫だ。そして28球目。理想的なフォームで投げ込んだ1球は、それまでと明らかに違っていた。

 

 キャッチボールから「メッチャ速い」と驚きの声を上げた渡部ブルペン捕手も「どよめいた球は150キロは出ていた。今キャンプで捕った投手の中で一番速い。暖かくなれば、もっと速くなる」と太鼓判を押した。左手の人さし指は突き指予防のため頑丈にテーピングして臨んだが「しびれて痛い」と悲鳴を上げた。

 

 2月中に早くも150キロの衝撃。ダルビッシュと1歳違いで、03年ドラフト7巡目で1年早く入団した渡部ブルペン捕手は、新人だった元エースの投球を受けたことがある。2人を比較し「背が高くて腕は長いし、体形も似ている。印象としてはダルビッシュに似ている。ダルの1年目と比べても(球速は)速いし、球も重い」と続けた。

  スピンの利いたボールが、ミットをたたいた。大谷の28球目。外角低めに制球されたストレートは、ブルペンを囲んだファンから「おお~っ」と歓声が上がるほどの威力だった。「いいコースでした。カーブの後でしたし、(軸足に)ためながら投げられた。ああいうボールが増えればいい」。27球目のカーブで突っ込み気味だった投球フォームをすぐに修正。渡部ブルペン捕手は「ダルの1年目より、速かった」。背番号11の先輩、レンジャーズ・ダルビッシュを引き合いに出し絶賛した。

 

 ネット裏では、この日からキャンプ視察をスタートしたNPBの加藤良三コミッショナー(71)が、見守っていた。「大谷君や藤浪君、若い素材が育ってきた。大きくなってほしい」。将来的なWBC日本代表候補として「素質は間違いない」と期待。大谷は「今はまだまだだけど、将来的にそういう選手を目指したい」と意気込んだ。

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