プロ野球キャンプ初日、期待されていた東北楽天の2年目・オコエ瑠偉選手と、オリックスの4年目・園部聡選手がそれぞれ厳しい評価を受け、園部選手は2軍に降格となった。
「ちゃんと練習してきたんか」
キャンプインを迎えたこの日、体が一回り大きくなったオコエ選手が打撃練習を始めると、期待してみていた梨田監督や池山チーフコーチから、打撃を酷評された。
フリー打撃は2本のさく越えがあったものの当たり損ねが多く、「タイミングにズレがある。腕力に頼っている。最低でも半分くらい良い当たりがないと」と話し、「おまえちゃんと、練習してきたんか」といら立ちも見せていた。また池山チーフも「目立ってなかったのはオコエぐらい。緩いボールは打てても、1軍クラスの投手相手では厳しい」と話した。
オコエ選手は昨年秋にバレンティン選手のタイミングの取り方を取り入れると、フェニックスリーグや台湾でのウインターリーグで打率3割を打っていた。このオフはハワイなどにも行き自主トレを行ったが、主にウェイトトレーニングを行い体を大きくしていた。それによりパワーに頼る打撃となり、急激に体型が変わった事で体の力と技術が一致していない状態に戻ってしまった。
キャンプ直前に胃腸炎となりコンディションが万全とは言えないが、期待していた首脳陣にしてみればがっかりというところだろう。
「プロとして失格。考えが甘い。」
オリックスの福良監督は会見で、「園部を2軍に落とします」と話した。「あの体重では無理。体を大きくしてキレがあるならいい。キレまでなくしたら大きな故障につながる。プロとして失格。考えが甘い。きょうゲームがあったら出られるかと聞いたら、できませんと言う。コンディショニングからやり直させます」と続けた。
園部選手は昨年、1軍でホームランを放つなど、主砲候補の一人として期待され、キャンプスタートも1軍に召集された。しかし、「動きが悪かった。3、4キロ増えてました」と本人も自覚しており、「仕方ないですね。」と話した。
今年ドラフト候補となる大学4年生と同じ世代で、大学生は必死にプロ入りを目指している。園部選手は大学に進んだ方が自覚を持てるようになれたかもしれないと言われそうだが、この姿勢では大学でも野球は続けていないかもしれない。大学野球も甘くない。
高校時より期待のスラッガー候補だが、プロの自覚の部分で成長を求めたい。
梨田監督は「バッティングが粗くなっている。手でタイミングを取りすぎている。腕力に頼りすぎ」とバッサリ。
梨田監督は「タイミングにズレがある。腕力に頼っている。(フリー打撃なら)最低でも半分くらい、良い当たりがないと」と渋い表情。池山チーフコーチは「みんな自主トレをしっかりやってきてくれたので、良かった。目立ってなかったのはオコエぐらい。緩いボールは打てても、(現状では)1軍クラスの投手相手では厳しい」と手厳しかった。
「あの体重では無理。体を大きくしてキレがあるならいい。キレまでなくしたら大きな故障につながる。プロとして失格。考えが甘い。きょうゲームがあったら出られるか?と聞いたら“できません”と言う。(2軍で)コンディショニングからやり直させます」
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