関西学生野球春季リーグはでは、近畿大が京都大に3-1で連勝し勝ち点を「2」に伸ばした。この日の先発マウンドには3年生左腕、増田壮投手(3年=履正社)が立ち、今季4戦目にして初めて長いイニングを投げ抜き、9回2死まで3安打1失点。不振を払拭する快投で待望の今季初白星を挙げた。
「ストライク先行」で京大を圧倒。9回2死まで0
増田壮投手の今季は、これまで3試合に先発しながら未勝利。最長イニングも4回にとどまるなど、本来の力を出し切れずにいた。しかし、この日は立ち上がりからテンポ良く、力強い直球をゾーンに集めたると、3回に唯一の失点を喫したものの、その後は一人の安打も許さない完璧な内容。8回終了までわずか2安打に抑え込み、自らのリズムで試合を支配した。
しかし、9回2アウトで1失点し完投はできず、悔しさの残った。増田投手は「どんどんストライクを先行することを心がけました。」としながらも、「完璧ではなかった。修正しなければいけないところがある。ピッチャーをやっている以上、点を取られたくない。今日は1点だけど、そこはこだわりを持ちたい(スポーツ報知)。」と話し、初勝利の喜びよりも反省の言葉を並べた。
光元一洋監督も安堵の表情、履正社のエース
増田投手は履正社高時代、小柄なサウスポーながらチームのエースとして、2023年の夏の甲子園で快投を見せていた。近畿大では2年生となった昨年春にリーグ1勝を挙げると、秋は4勝2敗、防御率1.15という素晴らしい成績でチームを牽引した。
増田投手、そしてエースの宮原廉投手が揃う中で優勝が期待されるチーム、二人がやや不調だったこともあり、チームは開幕から3カードで第1節の関大戦で勝ち点を落としたが、この日の勝利で勝ち点2とし、首位争いに踏みとどまった。光元一洋監督(51)は、「ようやく勝ち点2になりましたね。増田が久々に長いイニングを投げてくれたのが大きな収穫です(スポーツ報知)。」と話す。
増田投手がようやく「計算できる先発」として立ち直ったことで、2季ぶりの王座奪還に向け、左右の両看板が揃い踏みした。
5月の「10日間で7戦」への覚悟
近大の前には、これから過酷なスケジュールが待ち構えている。雨天順延の影響により、5月13日には首位を走る関西大との第4回戦が組み込まれた。これにより、第6節の同志社大戦から第7節の関西学院大戦にかけて、最大10日間で7試合を行う可能性も出てきた。この正念場を勝ち抜くためには、投手陣のフル回転が不可欠だ。
「誰が出ても勝てるのが近大のいいところ。先発して試合をつくるのが役割なので、しっかり準備をしたい(スポーツ報知)。」と話す増田投手の視線はリーグ制覇しか見ていない。今年のドラフト上位候補の宮原投手はもちろん、最速140キロ台後半の直球と、キレのある変化球を投げる増田投手も、今年の全国の舞台でその力を見せて、来年のドラフト候補としての評価を高める必要がある。
【増田 壮】 プロフィール
- 氏名: 増田壮(ますだ・そう)
- 所属: 近畿大学(3年)
- 出身: 大阪府(履正社高卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 左投左打
- 身長・体重: 172cm、74kg
- 主な特徴や実績: 履正社高時代、2023年夏の甲子園でベスト16進出の立役者となった本格派左腕。最速140キロ後半の直球と高い制球力が武器。2026年春季リーグ第4節の京大戦で9回途中1失点の好投を見せ、今季初勝利。負けん気の強さが魅力の2027年ドラフト候補。









コメント