高校野球宮城大会では仙台育英が登場、一迫商を相手に14-0、5回コールドで勝利した。この試合には6月1日に死球を受けて左手首を骨折していたエースの梅津晃大投手が先発し、プロ8球団のスカウトが視察に訪れた。
190cmの大型投手
梅津晃大投手は190cmの大型投手で最速140km/hを記録する投手として知られていた。しかし夏を控えた6月1日に練習試合で死球を受け、左手首を骨折してしまう。投げる手ではないものの、投球では左手も使うためもちろん投球はできなかった。
それでもモチベーションを保ちながら治療をすると、ケガから1カ月、夏初戦の先発のマウンドに梅津晃大投手の姿があった。3回を投げて無失点も毎回ヒットの4安打を許した。最速も138km/hで自己採点も「30点」とした。しかし、「ランナーを出しても打たれる気はしなかった」と気持ちで抑えた。
8球団のスカウト視察
この試合には阪神、東北楽天など8球団のスカウトが集まり、梅津投手の評価の高さをうかがわせる。阪神の葛西スカウトは、「体ができれくればもっとスピードも上がる」と話すと、東北楽天の上岡スカウトも「初戦にしては上出来」と評価した。
千葉ロッテの井辺スカウトは「どこも挙げるでしょう。縦の角度はもちろん、外角に決まる横の角度がいい」と高い評価をしている。
プロ野球も大谷翔平投手や藤浪晋太郎投手が活躍し、時代は190cmへと入った。素質を持つ梅津投手について、各球団がどのように判断するか、そしてまた仙台育英はプロが注目しながらも大学に進学選手も少なくない。梅津投手の進路に注目される。
190センチの長身から投げ下ろす140キロ台の直球とスライダーで、空振りが取れる本格派。この日は毎回安打を許し、自己採点は「30点」と厳しかったが、球場にはプロ8球団のスカウトが集結。球速は137~138キロ止まりも、楽天の上岡スカウトは「初戦にしては上出来」と評価。梅津はその楽天の則本昂大投手(23)を尊敬し「体全体を使って投げるフォームを見て勉強しています」と、帽子を飛ばすほどの力投を見せた。
「少し緊張はありました」と振り返ったが、角度のある球を武器に4三振を奪った。被安打4、球数は30球。スカウトのスピードガンでは最速138キロを計測し、ロッテ・井辺スカウトは「どこも(ドラフト候補に)挙げるでしょう。縦の角度はもちろん、(右打者の)外角に決まる横の角度がいい」と評価した。
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