東海大相模のドラフト上位候補・吉田凌投手が、神奈川大会準決勝の桐光学園戦に先発し、165球を投げて3失点で完投勝利を挙げた。
最速141km/h、10安打14奪三振
内容的には1年時や2年時の方が良かったと感じさせる所もある。この日は9回を投げて10安打を許し、6つの四球を与えて165球を費やした。球速も141km/hと昨年よりもかなり落としている。本人も「調子が悪い中で・・・」と話し、良い状態ではない。
それでもスライダーはキレがあり、桐光学園もスライダーを警戒して手を出さない場面も見られたが、その分、カーブを多投してストライクを奪い、見逃すことを難しくした上でスライダーを投げて空振り三振を奪っていた。
この日は巨人、東京ヤクルト、東北楽天のスカウトが視察し、東北楽天・後関スカウトは、「落差のあるスライダーは、高校生ではなかなか打てない」とスライダーを高く評価した。
不調という事もあるが、それでも粘って投球しチームに勝利をもたらした。門馬監督は「夏へ向けて、きょうの完投は大きい」と評価をしている。夏に、昨年までのようなストレートの球威を取り戻すことができるか、また進路についてどんな決断をするのか、今後注目される。
直球は自己最速に10キロ及ばない141キロ。序盤から低めのスライダーを見極められたが、「きょう一番よかった」というカーブを多投して、しのいだ。巨人、ヤクルト、楽天のスカウトの前で165球。「調子が悪い中で、最後まで粘り強く投げられた」と底力は示した。
門馬敬治監督は「夏へ向けて、きょうの完投は大きい」と収穫を口にした。
吉田14K完投 日刊スポーツ紙面 2015/5/3
東北楽天・後関スカウトのコメントなど。
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