立命館大が同志社大戦で勝利し優勝を決めた。3冠を獲得した坂本裕哉投手は、強いプロへの意識でこの冬に急成長を遂げた。
強いプロへの想い
坂本裕哉選手は、同じ左腕で2学年上の東克樹投手や、1学年上の辰己涼介選手など、ドラフト1位で指名された選手と同じチームで過ごし、東投手とは同部屋でいろいろなものを教わっていた。
そして自らもプロの舞台を強く意識するようになると、「この冬はドラフトに向けて、最後の追い込みだった。メンタル、技術、体力。すべて一気に成長しないとドラフトに間に合わないと思った。」と話し、この冬に体重を一気に10kg増やし、プロテインを1日3回摂取して体を意地した。春先のオープン戦では130キロ台だったストレートも、徐々にフォームが固まって力強さが出てくると、最速148キロを記録した。
そして今季は勝ち数(5勝)、防御率(0.84)でリーグ1位となり、最優秀選手、最優秀投手、ベストナインの3冠を獲得した。
阪神など多くの球団のスカウトが足しげく通い、貴重な左腕投手という事もあり注目度は高い。しかし、プロの舞台を確定させるためには、大学野球選手権での活躍が必要となる。選手権でどんな投球を見せるか注目したい。
まだ本命候補のいない大学生左腕投手、選手権での投球次第では大学NO.1左腕として上位指名候補として評価を固める事になる。
「この冬はドラフトに向けて、最後の追い込みだった。メンタル、技術、体力。すべて一気に成長しないとドラフトに間に合わないと思った。まだ完成はしていませんが」。毎試合チェックしてきたプロスカウトたちは昨秋からの成長に目を見張った。
「個人的にも、冬場はドラフトに向けた最後の追い込みだったので」と坂本。リーグ戦中、阪神を始めプロのスカウトらが左腕の成長を追っていた。チームの優勝のためにも、自身を磨いた結果、プロから熱い注目を集める存在に成長した。
最優秀選手 坂本 裕哉 初
最優秀投手 坂本 裕哉 初
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