2013年から東京大の特別コーチを務めていた桑田真澄氏がこの日、退任のあいさつを行った。
アマ指導資格を回復せず
プロ野球とアマチュア野球では2013年より、アマチュア指導資格の回復制度が導入され、研修を受ける事でプロ野球選手も高校野球や大学野球も含めたアマチュア野球の指導ができるようになった。
ただし、大学、社会人では既に元プロ野球選手が監督やコーチとして指導をしていたのだが、この制度によって資格を回復していない元プロ野球選手は指導できなくなる。
多くの元プロ野球選手で大学やコーチとして指導している人がこの制度で資格を回復し、引き続き指導を続けるが、桑田氏は資格回復の研修を受けず、東大の特別コーチを退任する事となった。
桑田氏はPL学園からプロ入りする際に、早稲田大進学を表明していたものの巨人がドラフト1位で指名し、その後入団を決意して大きな問題となった事がある。しかしその後、プロ野球を引退した後は早稲田大の大学院を修了し、少年野球チームを持つなどの活動をしていた。
東大に兆し
回復試験を受験しなかった事に何かの意思があるのではないかと思うが、東大のコーチを続けることはできなくなった。東大は現在86連敗とワースト記録を更新し続けている。しかし投手陣では147km/hを投げる2年生の山本 俊投手や落ち着いたピッチングを見せる2年生の吉川 慶太郎投手や1年生の宮台 康平投手が力を見せ、慶大や法大などを苦しめた。
リーグ戦でホームランを放つなど主軸として活躍した4年生の有井 祐人選手が抜けてしまうのが厳しいが、投手が踏ん張れば連敗を止める日が来そうだ。外角低めのストレートを磨いて、来年こそ連敗ストップを狙う。
特別コーチの退任あいさつのために東京六大学リーグの東大を訪れ「この2年間、数字上は結果が出ていないけど、皆さんは確実に成長している。後は試合でやりきるだけ。野球はうまくなるほど楽しい」と選手を激励した。
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