東京ガスでは、今年指名解禁となる藤澤涼介選手が注目されるが、仲俣慎之輔内野手(24)も、飛躍の入社3年目に向けて燃えている。昨年の台湾ウインターリーグで「感覚が降ってきた」と打撃が開眼し、オフに行った猛烈な肉体改造を武器に、今年の目標として都市対抗野球での「橋戸賞」獲得と「プロ入り」を力強く宣言した。
台湾で「感覚が降ってきた」、ミート重視からフルスイングへ
仲俣慎之輔選手は東京の岩倉高校出身で、中央学院大から東京ガスに進むと、社会人1年目の春からサードのレギュラーとして出場し、2年目には強豪チームの3番、5番打者として活躍し注目されるようになった。
昨年、春先に高い打率を残していたものの、都市対抗では4打数1安打、社会人野球日本選手権では9打数1安打に終わった。しかし、昨年11月にJABA選抜として参加した「アジア・ウインター・ベースボール・リーグ(台湾)」で、「感覚が降ってきた」と打撃が開眼した。
試合前のフリー打撃で柵越えを連発するチームメートに闘争心をかき立てられ、「オレも負けてられねー(スポニチ)」と、試しにフォロースルーが背中に当たるくらいまでフルスイングしてみた。すると、思いのほか打球の感触が良かったのだ。
これまでは「払う感じで打っていた。バットを振り切らない」という広角へのミート力が持ち味だったが、体全体を大きく使うスイングに切り替えた。この“新打法”で臨んだCPBLマウンテンズ戦の最終打席で左越え二塁打を放つと、そこから3試合連続マルチ安打。最終戦では左越え2ランを含む3安打4打点と打ちまくった。「つかんだ。この感覚を手放したくない(スポニチ)」。ボールを捉えてからの右手の使い方を覚え、長打力という新たな武器を手に入れた。
代表落選の悔しさバネに「夕食3回」の肉体改造
昨夏は苦い経験をした。侍ジャパン社会人代表候補合宿に招集されたものの、最終メンバーから落選してしまう。「フィジカルが周りの人に完璧に負けていました(スポニチ)」と話し、体力の差を痛感した。
試合でのパフォーマンスを優先するあまりウエートトレーニングを控えており、当時の体重は68キロ程度まで落ちていた。代表選手たちとの体格差を痛感し、日本選手権終了後から本格的な増量に着手した。
夕食を2時間おきに計3度摂るというハードな食トレとウエートトレーニングを敢行。わずか3ヶ月足らずで体重を80キロ台に戻し、フルスイングを支える屈強な肉体を作り上げた。
目標は「橋戸賞」、その先の「プロ」へ
「昨年は2大大会で活躍できなかった。今年は都市対抗で活躍して、橋戸賞を獲りたい。その上でプロを目指したいと思います(スポニチ)」。今年は藤澤選手が注目されており、プロの目線も多くなる。その中でフルスイングからの長打を見せれば、スカウトの目に留まる事になる。
明確なビジョンと、それを実現するための「新感覚」を手に入れた仲俣選手。高校、大学ではそれほど有名でなかった選手が、社会人で開花してプロ入りするのは希望の光となる。東京ガスの主軸としてチームを日本一へ導き、プロの世界へと羽ばたいて欲しい。
仲俣慎之輔 プロフィール
- 氏名: 仲俣 慎之輔(なかまた・しんのすけ)
- 所属: 東京ガス(24歳・入社3年目)
- 出身: (詳細データなし・中央学院大学卒)
- ポジション: 内野手
- 投打: (詳細データなし)
- 主な特徴や実績: 高いミート力に加え、台湾ウインターリーグを経てフルスイングによる長打力を習得。昨夏は社会人代表候補合宿に参加。目標は橋戸賞とプロ入り。








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