春季近畿地区高校野球大会は23日、わかさスタジアム京都で開幕し、3年連続の出場となった和歌山王者・智弁和歌山が、今春の選抜大会で16強入りした滋賀学園を8-6の逆転で下した。長打力が魅力の2番・荒井優聖内野手(3年)が、右翼席へ高校通算19本目となる逆転3ラン本塁打を叩き込み、1番を務める俊足の2年生・長友悠成選手とのコンビで計6安打4打点の大暴れを見せた。
「自分で決めてやろう」、窮地を救った一撃と高校通算19号への執念
荒井優聖選手は1点を追う8回裏、2死一、三塁という場面で、相手の持ち味である変化球に狙いを絞り込んでいた。「変化球が多い投手。変化球を絶対に一球で仕留める。自分で決めてやろうと思っていました。乱打戦は想定通り。点を取られた分だけ取り返すだけだと思っていました。」
狙い通りの1球を鋭いスイングが捉えると、打球は逆風を切り裂き右翼席へと突き刺さる高校通算19号の逆転3ランとなった。
50m5秒9の長友との1,2番
荒井選手は1年秋から名門の4番を務めるなど中軸を打ってきたが、中谷監督はこの春から「2番・一塁」に固定している。50メートル走5秒9を誇る1番・長友悠成選手が成長し、瞬足の1番と強打の2番を並べた。「長友が出たらバッテリーがランナーを気にする。速球系でいくと、荒井が対応してくれる。荒井はうちでは一番いい打者。バットコントロールも選球眼もいいです(スポーツ報知)。」
相手投手が長友投手の足を警戒して速い球を投げると、荒井選手の強打が火を吹く。この「1、2番コンビ」の配置により、3回には長友選手が公式戦初アーチとなる一時同点の右越えソロを放つなど、1、2番コンビだけで計6安打4打点と、相手バッテリーを圧倒した。
「今年は打ち勝つ」
2年続けて近畿大会準優勝に終わっている智弁和歌山。今年こそ頂点を取るため、そして夏の甲子園に出場するために、中谷監督は「守り勝つ野球」ではなく、今年は「打ち勝つ野球」のスタイルで戦う。「(打ち勝つ野球は)僕自身は苦手なチームづくりですけどね。バッテリー中心に守り勝つ方が合っているのかなと思いますけど、今年のチームの布陣を見れば攻め勝つ、打ち勝つところを目指さないと目標は達成できない(スポーツニッポン)。」と話した。
昨年は渡邊颯人投手、宮口龍斗投手という強力な2枚看板がおり、選抜で準優勝をしたが、今年は山田凜虎捕手や荒井選手、長友選手をといった攻撃陣の破壊力で勝負する。そのために上位打線に強打者を並べて相手投手を圧倒して勝利することを目指す。
ただし、この日も課題となった投手の成長も必要で、夏までに投手の台頭が待たれる所だ。
【荒井 優聖】 プロフィール
- 氏名: 荒井優聖(あらい・ゆうき)
- 所属: 智弁和歌山高校(3年)
- ポジション: 内野手(一塁手、1年秋から主軸)
- 投打: 右投左打
- 主な特徴や実績: 高校通算19本塁打を誇る左の長距離砲。中谷監督が「バットコントロールも選球眼もチームNo.1」と絶賛する攻撃的2番。春季近畿大会1回戦の滋賀学園戦で逆転3ラン。











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