春季北海道高校野球大会が25日から札幌モエレ沼公園野球場で開幕するが、24日には出場全16校による公式練習が行われ、北照高の最速149キロ右腕・中谷嘉希投手(3年)も練習に参加したが、進路について大学へ進学する意思を固めたことが明らかになった。3月の選抜高校野球大会(センバツ)以降に陥っていた球速低下の不調を乗り越え、本来の快速球を取り戻した中谷投手は、25日に行われる初戦の函館大有斗高戦、そして最後の夏に向け、強い決意でマウンドに臨む。
センバツ後の球速低下から復活、恩師の指導で本来の快速球を取り戻す
中谷嘉希投手は高2春に最速149キロを計測するなど、世代屈指の本格派右腕としてプロのスカウトからも注目を集める存在だった。しかし、3月に開催されたセンバツ大会以降は調子を落とし、ストレートの最速が140キロほどにまで低下する不調に苦しんでいた。
この苦しい状況の中で、中谷投手を救ったのは指導陣の存在だった。大河恭平部長から「右腕の上げ方」について技術的な個別指導を受けたことで、崩れていた投球フォームが徐々に改善。これによりフォームのズレが解消され、本来の力強い快速球を再び投げ込めるまでに復活を遂げた。
「ビジョンが見えなかった」苦悩の末に下した大学進学への決断
フォームが改善されて本来の輝きを取り戻した右腕だったが、不調時にもプロのスカウトが大勢足を運んでいた。しかし、中谷投手は「現状でプロに行っても活躍できるビジョンが見えなかった」(スポーツ報知)と率直な胸の内を打ち明け、自らの現在地を極めて客観的かつ冷静に分析した。
そして、その結果、高卒でのプロ入りを急ぐのではなく、次のステージである大学へ進学して確固たる実力を蓄える決断を下した。
函館大有斗高との初戦、最後の夏へ気持ちを引き締める
不調を乗り越えて一回り大きく成長したエースは、25日に行われる初戦で函館大有斗高と対戦する。中谷投手は、「チームの勝利につながる投球をしたい」(スポーツ報知)と話し、全道大会での復活を目指す。
そして、夏は甲子園出場をかける戦いで、高校野球の最後を燃焼して終わりたい。149キロの剛腕が大学でどんな投手になっていくのか注目したい。
【中谷 嘉希】 プロフィール
- 氏名:中谷嘉希(なかや・よしき)
- 所属:北照高校(3年)
- 出身:北海道黒松内町(黒松内町立黒松内中学校出身)
- ポジション:投手
- 投打:右投右打
- 身長・体重:183cm、83kg
- 主な特徴や実績:自己最速149キロを誇る道内屈指の本格派右腕。2年春に149キロを計測してドラフト候補に浮上し、3年春にはセンバツの甲子園マウンドを経験した。大会後はストレートの最高球速が140キロ前後まで落ち込む不調に直面したが、大河恭平部長の指導のもとで投球フォームの修正に励み、本来の快速球を取り戻した。NPBの複数スカウトから注目を集める中、自身の将来像を冷静に見据えて大学進学を表明。最後の夏に向け、チームを甲子園へと導く決意を新たにしている。








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