春季近畿地区高校野球大会では、京都で地元開催とあり、京都2位の立命館宇治が大阪1位の履正社との壮絶な大乱打戦を11-9で制した。2011年以来、実に15年ぶりとなる春季近畿大会での白星。強力な履正社打線に20安打を浴びて9失点しながらも、自慢の強力打線が16安打で2度の3点差をはね返してみせた。サイクル安打達成が目前に迫りながらもチームの勝利に徹した5番の東慶太内野手(3年)と、2年生ながら主将として、そして正捕手としてチームを牽引する江原雅登選手(2年)が激闘を演じた。
あと三塁打でサイクルも二塁でストップ、188cmの巨漢・東慶太が見せた勝利への献身
立命館宇治の5番に座る188センチ、95キロの巨漢スラッガー、東慶太選手は、3点を追う4回1死満塁の第2打席、右中間に同点となる走者一掃の3点適時二塁打を放ち、打線に火をつけた。さらに1点差に迫られた6回には、京都大会決勝に続く2試合連続となる右越えのソロ本塁打を記録。7回にも1死満塁から同点の左前適時打を放つなど、逆襲の立役者となった。
そして、11-8とリードした8回2死一塁で迎えた第5打席、東選手が放った鋭い打球は右翼線で弾み、ヒットとなった。三塁まで激走すればサイクル安打達成となる場面だったが、東選手は迷うことなく二塁ベースでストップした。サイクル安打の快挙よりも、確実にチームの好機を広げる走塁を優先した。「サイクル安打の意識はなかったです。打ってチャンスメイクするだけだと思っていました(スポーツ報知)。」と語り、大記録への未練を一切見せなかった。
2回までに3盗塁を許し「次こそ刺す」と覚醒! 2年生主将・江原雅登がみせた4つの盗塁阻止
この大乱打戦を精神的にも守備的にも支えたのは、2年生で主将と捕手を任されている江原雅登選手だ。現在の立命館宇治は、ベンチ入り20人中12人が1、2年生という非常に若いチーム構成。そして2年生主将の東選手が捕手としてチームを引っ張る。
履正社に序盤から機動力を駆使され、2回までに3つの盗塁を許した。しかし、そこから江原選手に火が点いた。「絶対、次刺したる(デイリースポーツ)」と、自慢の地肩に頼るのではなく、フットワークを極限まで早めることで送球のスピード上げ、3回以降は4つの盗塁阻止で履正社の足を完璧に封じ込めた。打撃でも七回に適時中前打を放つなど2安打1打点の活躍。プレーと姿勢で、チームの逆転勝ちを呼び込んだ。
江原選手は、1年生の夏からその元気な声の出し方やグラウンドでのリーダーシップを里井祥吾監督(43)に評価され、主将に抜擢された。最初は不安もあったというが、今では「今は指示も一発で通るし、上級生がサポートしてくれるのでやりやすい(デイリースポーツ)。」と話す。
守備が乱れて20安打を許すなかでも、チームを鼓舞し続け、履正社を撃破した。
次は智弁和歌山
立命館宇治にとって、大阪1位の強豪を撃破したことはおおきな自信となった。そして次戦、30日の準決勝の相手は、滋賀学園を破った智弁和歌山に決まった。東選手の打撃、そして江原主将が束ねるチームの結束力で、歴史的な勝利を続けてゆきたい。
【東 慶太】 プロフィール
- 氏名: 東慶太(ひがし・けいた)
- 所属: 立命館宇治高校(3年)
- ポジション: 内野手(一塁手)
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 188cm、95kg
- 主な特徴や実績: 188cm、95kgの超大型内野手。今春の近畿大会1回戦の履正社戦で本塁打を含む4安打5打点の大暴れ。あと三塁打でサイクル安打の場面でも二塁でストップする「欲張らない」走塁でチームの勝利に徹した。
【江原 雅登】 プロフィール
- 氏名: 江原雅登(えはら・まさと)
- 所属: 立命館宇治高校(2年・主将)
- ポジション: 捕手
- 投打: 右投右打
- 主な特徴や実績: 2年生ながらチームを率いる若き扇の要。1年夏から声の良さとリーダーシップを評価され主将に就任。履正社戦では3つの盗塁を許した後に覚醒し、4つの盗塁阻止を記録。打っても2安打1打点と攻守でチームを牽引する。












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