春季高校野球関東大会は18日、千葉県のZOZOマリンスタジアムで準々決勝が行われ、神奈川1位の横浜が群馬1位の健大高崎を4-3で破り、ベスト4進出を決めた。今秋のドラフト1位候補筆頭に挙がる最速154キロ右腕・織田翔希投手(3年)の今大会初マウンドに、MLB7球団、NPB8球団の計15球団のスカウトが注目し、ヤンキースは国際スカウトディレクターら4人体制を敷く異例の視察となった。織田投手は7回1/3を3失点、7奪三振と粘投。夏を見据えた「インコース徹底攻め」に挑戦し、課題も見せた。
ヤンキースはマリオ国際SDら4人、ドジャースなどメジャー7球団がネット裏に
織田翔希投手は今大会初登板となる先発マウンドに上がった。序盤は力強いストレートで押す投球で、初回にはこの日最速となる150キロを連発した。しかし、そして中盤以降は球速を抑え、ブレーキの利いた緩いカーブやフォークを織り交ぜて相手のタイミングをずらす「技巧派」としてゲームメイクした。
7回1/3を投げて5安打7奪三振3失点。チームは接戦をものにして勝利したが、織田投手の口からは悔しさがこぼれた。この日、村田浩明監督(39)から課されていたのは「インコースを徹底的に攻めろ」という夏への布石となる課題だった。今春の神奈川県大会決勝などではあえて内角球を封印していたが、本番の夏に勝ち抜くためにはこの精度向上が不可欠だった。しかし、強打の健大高崎打線は甘くなった内角球を逃してくれず、2本のソロ本塁打を浴びる結果となった。
「初回の入りはいいインコースの使い方ができていましたが、中盤、後半になるにつれ少し甘くなったところを捉えられた。(2本とも)打たれたのは真っすぐ。インコースが甘くなってイチ、ニッ、サンで打たれ、すごく反省している。しばらく使わないうちに(内角球の精度が)落ちているように感じました。」と話す。それでも、「インコースを使うことで低めの変化も打ってくれる。それは収穫。狙われても当てられない真っすぐを投げたい(日刊スポーツ)」と話し、次への課題とした。
日本のスカウトの評価
この日はNPBの8球団のスカウトが視察に訪れた。
巨人・榑松伸介スカウト部スカウトディレクター:「変わり身はさすが。スケール感とストレートの質、速さ。投手としてのポテンシャルの部分ではずぬけていますよ。」
東京ヤクルト・橿渕聡スカウト部ディレクター:「素材は抜群。しなやかで、走る姿もいい。」
福岡ソフトバンク・福山龍太郎アマスカウトチーフ:「順調ですよね。調子の良し悪しはあると思いますが、バランスはとっている。投球スタイルを試合の中で変えられるのは高いレベルの投手の証拠だと思います。」
投球内容についてはそれほど指摘をせず、持っている素材の良さを評価していた。
MLBスカウトの評価
また、MLBからはドジャース、ヤンキース、ブルージェイズ、パドレス、レンジャーズ、アストロズ、メッツの7球団が集結。なかでもニューヨーク・ヤンキースは、マリオ・ガーザ国際スカウトディレクターを含む4人態勢で視察し、超本気モードでの視察となった。
ヤンキース・マリオ・ガーザ氏:「織田くんも含めて、日本球界のアマチュア選手をこれからも継続して視察する予定。将来的に日本のアマチュア球界から挑戦していく選手も増えるだろうと思っていますので、市場を深く見ながら活動を続けていきたい。」
メッツ・レイキー・ウリベ氏:「特に印象的だったのは、日本の高校球児たちのレベルの高さです。中でも織田投手は、ひときわ目を引く存在でした。試合を通して常に高い闘争心を見せていたことに加え、ここ一番の場面で力を発揮。打者を抑え込むことができる能力は素晴らしかったです。」
日米の争奪戦の様相となっている織田投手の獲得競争、まずはこの春の戦いが終わり、夏の前までには進路を決定することになると思われる。織田投手について評価がどうこうというのは終わっており、後はプロ野球を志望してくれるかで、ドラフト1位指名が決まってくる。
【織田 翔希】 プロフィール
- 氏名: 織田翔希(おだ・しょうき)
- 所属: 横浜高校(3年)
- 出身: 福岡県(糸島ボーイズ出身)
- ポジション: 投手
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 183cm、82kg
- 主な特徴や実績: 自己最速154キロ。2025年選抜優勝メンバー。キレのある直球と、試合中に「本格派」と「技巧派」を使い分けられる高い野球センスを誇る。春季関東大会・健大高崎戦で7回1/3を3失点、7K。ヤンキース国際SDら日米15球団が集結した2026年ドラフト1位候補筆頭。














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