九州六大学野球春季リーグが11日に開幕する。リーグ最多63度の優勝を誇る福岡大は、昨秋のリーグ戦で創設以来初めてとなる5位に沈むという歴史的な屈辱を味わった。チームが雪辱を誓って臨む今季、リードオフマンの古賀和希内野手(4年=創成館)も今春西武ライオンズに入団した兄・古賀輝希の背中を追い、プロの世界を見据える。
史上初の5位、選手主体で取り組んだチーム改革
昨秋のリーグ戦は、福岡大にとって信じがたい結末となった。勝率で順位を決定するリーグにおいてまさかの5位、チームに大きな激震が走った。しかし、これによってナインが一つになった。これまで学生コーチが主導していた練習メニューを、選手自身が考案するスタイルに変更。全員が自らの弱点と向き合い、克服するためのメニューを愚直にこなしてきた。
古賀和希選手は180cmの大型遊撃手で1番打者だが、昨秋の打率2割9分7厘、4打点という納得する結果ではなかった。「打撃を一から見直した(西日本スポーツ)」と語る通り、1番打者としてチームを勝利に導けなかった責任を背負い、冬の過酷なトレーニングを積んできた。
10キロ増量で開花した長打力、オープン戦3発で示した進化
古賀選手が冬の間に最も力を注いだのが、ウエートトレーニングによる肉体改造だ。入学時より体重は10キロ増加し、現在は80キロに到達。強靭な下半身と体幹を手に入れたことで、スイングスピードは劇的に向上した。その成果は、春のオープン戦で早くも目に見える形となって現れた。
昨年は1年間でわずか1本だった本塁打が、この春のオープン戦だけで既に3本をマーク。「昨年は1年間で1本しか出なかったのに(西日本スポーツ)」と、自らのパワーアップに確かな手応えを感じている。俊足で1番打者としてプレーするが、一発で試合を決められる強打のリードオフマンへ進化している。
西武入りした兄への対抗心、「比べられてきたので負けたくない」
その成長にはもう一つの原動力がある。兄の古賀輝希選手は、日本経済大から千曲川クラブという王道ではない道で野球を続け、2024年のドラフト会議で埼玉西武から7位指名を受けた。同じ内野手として切磋琢磨してきた兄のプロ入りに対し、古賀選手は「悔しかった(西日本スポーツ)」と胸中を明かす。「ずっと比べられてきたので負けたくないという思いはあります(西日本スポーツ)。」
兄は憧れの存在であると同時に、超えなければならない最大のライバルだ。兄と同じプロの舞台に並び立つためには、このラストイヤーで圧倒的な成績を残すしかない。走攻守のすべてにおいて高いレベルを証明し、スカウトの評価を得るためには、やはり大学野球選手権に出場して活躍することだ。
11日の開幕戦、古賀選手の胸には、「先頭打者本塁打を打ちたい(西日本スポーツ)。」という野望がある。その一発でチームを勢いづけて定位置の1位を奪い返し、全日本大学野球選手権で活躍するる事を目指す。
【古賀 和希】 プロフィール
- 氏名: 古賀和希(こが・かずき)
- 所属: 福岡大学(4年)
- 出身: 佐賀県(思斉小-思斉中-創成館高卒)
- ポジション: 内野手(遊撃手)
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 180cm、80kg
- 主な特徴や実績: 創成館高では主将。福岡大では3年秋から遊撃のレギュラー。兄は西武・古賀輝希。冬の肉体改造で10kg増量し、長打力が飛躍的に向上。オープン戦で3本塁打を放ったプロ注目候補。2026年ドラフト候補。









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