【大学野球】国学院大が完全優勝、シーズン最多更新21本塁打で7連覇目指す青学大を沈める

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東都大学野球春季リーグは20日、神宮球場で最終週の2回戦が行われ、国学院大が青山学院大に6-1で連勝した。この結果、国学院大は全5校から勝ち点を奪う圧倒的な「完全優勝」を飾り、2022年秋以来、7季ぶり5度目のリーグ制覇を達成した。5本塁打の石野蓮授外野手(3年=報徳学園)がこの日も満塁本塁打を放ち、今季リーグ新記録となるチーム通算「21本塁打」で史上初の7連覇を目指した絶対王者・青学大の王朝を沈めた。

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高校同期・盛田智矢投手から劇的グランドスラム、石野蓮授選手が確信の今季5号

試合は中盤まで、国学院大・中井遥次郎投手(2年=中京大中京)と、青学大・田端竜也投手(2年=九州国際大付)の両左腕がゼロを並べる緊迫した投手戦となった。しかし、5回表に国学院大が4番・田井志門外野手(4年=大阪桐蔭)の右前2点適時打で先制すると、試合は一気に動く。なおも1死1,3塁の場面で、マウンドに上がった青学大の2番手右腕は、盛田智矢投手(3年=報徳学園)だった。

盛田投手は四球で満塁にすると、満塁の場面で報徳学園で同級生だった石野蓮授外野手が打席に入る。そして、盛田投手が投じた外角高めの150キロ直球を振り抜くと、打球はそのまま左中間スタンド中段へと一直線に突き刺さる、リーグ単独トップに立つ今季第5号の満塁本塁打となった。石野選手は「打った瞬間に入ったという感覚でした。監督が自分を信じて使ってくれて、自分を信じて振った結果です。高校の同級生の盛田が登板して、自分を信じてスイングができた。凄くうれしかったです。」と話した。

その後は青学大の反撃を1点に抑え、6-1で勝利した。この瞬間、6連覇中だった青山学院大の王朝が沈んだ。鳥山監督は「この3年間、強い青山学院でした。何とか止めようと必死になってやってきて、達成できたことに安堵しています。」と話した。

チーム打率最下位からの大改革。「新・国学院」が導いた21発

今春の国学院大を象徴するのが、従来のリーグ記録(17本)を大幅に更新するチーム「21本塁打」という、異次元の破壊力だ。昨秋はチーム打率.169でリーグ最下位。このままでは青学大に勝てないと、鳥山監督をはじめ選手たちは一からチームを見直し、スローガンに「新・国学院」を掲げて打撃の改革に着手した。

大改革の柱となったのが、2月に鳥山監督が提案した「全力スイング」のトレーニングだ。打撃練習前の約15分間、様々なスイングを行った後の最後に、全力で20本バットを振り込むことをチーム全員で毎日徹底した。赤堀主将は「全力スイングは振る力がつくのもそうですが、フォームが乱れやすいので集中力が必要なんです。神宮には根本的にいい風が吹いている。それが神風になったのは『新・国学院』ということで新しいことに挑戦し、愚直に目の前のことに取り組んできたからだと捉えています(スポーツ報知)。」と話す。

鳥山監督も、「国学院大らしくない数字かな。でもある意味、それが『新・国学院』というところの象徴だと思います。たまたまではなくストーリーがある。必然の流れだと思います。」と話した。これまで、国学院大の野球といえば、このような爆発力よりも守りと攻撃のバランスの良さが特徴で、小久保選手が井口選手のようなスラッガーで勝ってきた青学大とは違うスタイルだった。

他にも、相手投手を分析した約20人のデータ班、そして1月末に鳥山監督の発案で実施したマレーシア遠征。野球の環境が整っていない発展途上国をあえて肌で感じることで、選手たちは、日々の練習や、野球ができること自体への感謝と疑問を持つようになり、その人間性の成長が、グラウンドでの粘り強い一振りに結びついた。

MVP候補・緒方漣が首位打者獲得、「チームが打たせてくれた」

3年生では石野選手が5本塁打を放ち、ホームラン王に王手をかけた。また、緒方漣内野手(3年=横浜)が打率.432で、現時点でリーグの首位打者となっており、今季の最優秀選手(MVP)候補となっている。緒方選手は「チームが打たせてくれただけ。でも、優勝できたことは素直にうれしいです。」と話し、「次は全日本大学選手権で、東都の代表として日本一を獲りたいです(スポーツニッポン)。」と話した。

完全優勝を果たした国学院大の次なる標的は、6月8日から開幕する全日本大学選手権での悲願の初優勝だ。かつて2010年と2022年に神宮の準優勝を経験ているが、全国の頂点には届いていない。

まずは青学大の7連覇を21本の本塁打で打ち砕いた国学院大。次は大学野球選手権で何本のホームランをかっ飛ばすのか、ホームグラウンドで全国の強豪を迎えて神宮花火大会としたい。そして石野選手、緒方選手は来年のドラフト候補としての声が聞かれてくることになるだろう。

【石野 蓮授】 プロフィール

  • 氏名: 石野蓮授(いしの・れんじゅ)
  • 所属: 國學院大學(3年)
  • 出身: 兵庫県(報徳学園高卒)
  • ポジション: 外野手(左翼手)
  • 投打: 右投右打
  • 身長・体重: 180cm、83kg
  • 主な特徴や実績: 高校通算長打力を誇る右の強打者。2026年春季リーグ最終節(青学大2回戦)で、今季個人トップに立つ5号満塁本塁打を放ち、完全優勝を決定づけた。中日・永野チーフスカウトから「パンチ力がある」と評価される、2027年ドラフトの目玉候補。

【緒方 漣】 プロフィール

  • 氏名: 緒方漣(おがた・れん)
  • 所属: 國學院大學(3年)
  • 出身: 神奈川県(横浜高卒)
  • ポジション: 内野手(遊撃手、二塁手)
  • 投打: 右投右打
  • 主な特徴や実績: 横浜高時代は主将として甲子園出場、U18日本代表世界一に貢献。大学入学後は1年時からレギュラー。2026年春季リーグにて打率.432を記録し、自身初となる首位打者賞と今季MVP候補筆頭に。卓越したコンタクト能力と広い守備範囲が武器の2028年ドラフト候補。

【國學院大學硬式野球部】 チーム概要

  • 創部: 1920年(大正9年)
  • 本拠地: 神奈川県横浜市(グラウンド:たまプラーザ)
  • 主な戦績: 東都大学野球1部リーグ優勝5回(完全優勝含む)、全日本大学野球選手権準優勝経験あり。
  • 主な輩出プロ選手: 嶋基宏(元楽天)、杉浦稔大(日本ハム)、吉村貢司郎(ヤクルト)、武内夏暉(西武ドラフト1位)など。
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この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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