この春に侍ジャパンU18代表候補強化合宿に参加し、自己最速を更新する151キロを計測した高岡第一の左腕・前田侑大投手(3年)が、ドラフト候補として注目を集めている。身長173センチ、体重71キロと投手としては小柄で細身な体格でありながら、プロのスカウトが絶賛する高校屈指の左腕投手の進路が注目される。
小柄な左腕投手は柔軟性が大きな武器
前田侑大投手が投げる150キロのストレートは、その体の小ささから意外性によってインパクトが一段と大きくなる。なぜ、この体でそれだけの球速をだせるのかについて、スポーツニッポンの分析では、肩甲骨周りの可動域はプロのトレーナーが驚愕するレベルに達していて、球速に直結するといわれる肩の可動域を示す「外旋」の数値において、前田投手は規格外のしなりを誇っているという。
前田投手も「柔軟性が秘けつです。柔らかいと最大外旋が大きくなるし、トップの位置もつくりやすい(スポーツニッポン)。」と、自らの肉体的なアドバンテージを冷静に解説する。まさに、しなやかな腕の振りによって、ムチのような腕使ってリリースすることができる。
ハーフスクワットで230kgを持ち上げる怪力
ただし、それだけでは経験上、キレの良い球にすることはできるが、高い出力を出すことはできないと考える。
しかし、前田投手は173センチ71キロの細身の肉体だが、想像を絶するパワーが秘められている。冬の間のウエートトレーニングで投球の土台となる下半身を鍛え上げ、ハーフスクワットでは自重の3倍以上となる最大230キロを持ち上げるほどの強靭な筋力を持っているという。この強い下半身と、上体のしなやかな使い方により、150キロを超すキレの良い球を投げることができるのだ。
4月のU18代表候補強化合宿では、トラックマンの計測で、前田投手の直球の回転数は、NPBの平均値(2200〜2300回転)を上回る「約2400回転」を記録した。打者の手元でホップするようなキレを誇っている。合宿中、強力な打者たちを4者連続三振に仕留めるなど無双した左腕は、確かな手応えを掴んでいた。
プロのスカウトも大注目だが、進路は「まだ決めていなくて」
左腕から最速151キロ、そして回転数2400という質の高さに、4月時点でも多くのスカウトがその能力を絶賛していた。オリックスの宮城投手のようにドラフト上位指名の可能性だってある。しかし前田投手は進路については慎重になっている。多くの大学関係者から声をかけられており、「まだ進路は決めていなくて……(スポーツニッポン)」と話す。
今年、高校生左腕では沖縄尚学の末吉良丞投手、聖隷クリストファーの高部陸投手、センバツで大活躍をした智弁学園の杉本真滉投手が注目されるが、高部投手は進学を表明している。前田投手がどのような決断をするかで、ドラフト会議の上位指名の構成が変わってくるかもしれない。
【前田 侑大】 プロフィール
- 氏名: 前田侑大(まえだ・ゆうと)
- 所属: 高岡第一高校(3年)
- 出身: 富山県高岡市(高岡市立南星中卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 左投左打
- 身長・体重: 173cm、71kg
- 主な特徴や実績: 自己最速151キロ。回転数約2400を誇る世代最速左腕。小学2年から「ビッグファイトボーイズ」で野球を始め、南星中では軟式野球部。高岡第一高では1年夏に背番号18でベンチ入りし、2年秋から背番号1。肩甲骨周りの可動域が広く、ハーフスクワットで230kgを持ち上げる強靭なバネが武器。U18代表候補合宿で評価が急上昇した2026年ドラフト上位候補。








コメント