ドラフト1位ルーキーが続々契約更改、阪神・藤浪晋太郎投手は4500万円、北海道日本ハム・大谷翔平選手は3000万円に

大谷翔平, 藤浪晋太郎

 今年1年間を戦ったゴールデンルーキー達が、初の契約更改に臨んだ。阪神の藤浪晋太郎投手は3倍の4500万円、北海道日本ハムの大谷翔平選手は2倍の3000万円と景気の良い年俸が決まった。

 

高校卒ルーキー史上3番目

 阪神・藤浪晋太郎投手は高校卒で10勝を挙げた事が評価され、3倍の4500万円となった。これは高卒ルーキーでは松坂大輔投手が1年目に16勝を挙げて1300万円から7000万円に、また東北楽天・田中将大投手が1年目に11勝を挙げて1500万円から6000万円なったのに次ぐ3番目の1年目の大幅アップとなった。球界のエース手形を得た形となった。

 藤浪投手は契約更改前には「絶対一発サインする、とは言わないですよ」と保留の構えも見せていたが、球団の提示に一発サインした。「子ども達に夢を与えるような選手になってほしい」と球団から要望された。松坂大輔投手、田中将大投手はそういう投手になった。

 松坂投手は2年目も14勝、3年目も15勝をしている。田中将大投手は2年目は9勝だったが3年目には15勝をしている。特に大切なのは2年目となる。金額も上がり、達成感を得てしまうが、藤浪投手はまだまだ納得していないようで、そこは大丈夫そうだ。あとは野村克也監督が田中将大投手にあえて苦言を呈し、目標設定を挙げていったように、周りの人の関わり方が重要になる。

 

3勝&3本塁打、二刀流評価

 大谷翔平選手は投手としては13試合に投げて3勝、防御率は4.23、打者としては77試合に出場して189打数45安打、3本塁打に打点20、打率は.238だった。それぞれ単独で見ると良い成績とはいえない。しかし、二刀流でプレーし投球に備えて野手として出場機会が減ったり、野手で出場する事から1週間に1度というローテーションに入れなかったりといろいろある。島田球団代表も「プラスもマイナスもある」と話した。

 年俸の査定では二刀流査定となり、投手、野手の成績だけでなく、稼働率などの指標も取り入れられ、倍増の3000万円という評価になったという。高校卒1年目でチームの3番を打ったり、リリーフ、先発で1軍で登板したり、さらに話題性で球団にプラスを与えた事から言っても、特別な査定でなくてもこのくらいはいったのではないかと思う。

 大谷投手も来年が大切となる。二刀流1年目はファンの見るのは初めてだし、もの珍しさというものもあった。ルーキーだし大変だな、という気持ちもあった。しかし2年目は結果が求められる。投手、野手で成績を残し最下位のチームを上に押し上げなければならない。高校通算56発、160km/hを記録した大谷投手ならば、もっとやれるはずだ。

  表情は晴れやかだった。初体験の契約更改を1時間足らずで終えた藤浪は「1年目ですし、サインしました。いい評価をしていただいたと思っています。自分の持っている力以上の評価をしてもらった」と、満足感をにじませた。今季の1500万円から3倍の年俸4500万円。二刀流で話題をさらった日本ハム・大谷を、投手一本であっさり上回った。

 球史に名を残す大幅アップだ。高卒2年目の年俸としては西武・松坂、楽天・田中に次ぎ歴代3位。阪神では大学、社会人を含めても赤星を抜いて最高額となった。5000~6000万円の攻防を予想する報道もあったが「自分なりの予想? 予想はしてなかったんで。(報道ほど)高くないですよ。みなさんの期待ほどではないです」と笑った。

 今季は先発ローテを守り、セ・リーグの高卒新人では46年ぶりの2ケタ到達となる10勝6敗、防御率2・75をマーク。規定投球回には届かなかったが、交渉に当たった高野球団本部長は「これだけ話題性のある投手。失礼のないように、他球団のデータをさかのぼって、総合的なところを見ておくのは当然」と説明。入団1年目に16勝で最多勝に輝いた松坂、186回1/3を投げ11勝だった田中らを参考に金額をはじき出した。

  「1年しかやっていないのに、すごく高く評価してもらいました。若手が頑張ればチームにプラスになると思うので、若い自分がしっかり頑張りたいと思います」

 熱い思いはまさに“若大将”宣言だ。先発要員として10勝6敗、防御率2・75。高卒新人の2けた勝利は江夏豊以来46年ぶりとなった。8月は月間MVPに輝き、セの「新人特別賞」も受賞。優勝を逃したチームの中で活躍は際立った。

 来季年俸は今季1500万円から3倍の年俸4500万円。2年目の金額としては、1200万円から4000万円へアップした2002年の赤星憲広氏(野球評論家)を抜き、球団史上最高だ。来季はもう先発の柱。「そんな力はない」と語りながらも、冒頭の言葉が口をついた。

 「初めてですし、どんな感じなのかなと思っていましたが、だいたいイメージ通りでした。自分の成績以上の評価をしていただきました。大変いい評価をしていただいたと思っています」

 球団から提示された額は、阪神の新人史上最高額となる4500万円。盗塁王を獲得して新人王にもなった01年の赤星氏(4000万円)を上回った。アップ幅3000万円も、赤星氏の2800万円を更新。新人選手としては球団史上最高の貢献度と認められたことになる。

 規格外のルーキーは球団が定めたポイント制による査定方法では収まりきらない!? 過去の阪神のどの選手をも超えてしまったため、他球団の1年目に大活躍した投手と比較した。日本ハムで5勝のダルビッシュ(現レンジャーズ)は3000万円、楽天で11勝して新人王を獲得した田中は6000万円。今季10勝の藤浪の4500万円は決して本人のいう「成績以上の評価」ではない。

  背筋をピンと伸ばし、無数のフラッシュを浴びた。大谷は初の契約更改で、倍増の3000万円で一発サイン。プロ2年目の年俸で、背番号11の先輩・ダルビッシュに肩を並べた。「(ダルの1年目と同じ)活躍ができたか分からないけど、そういう(高い)評価というのは分かっています。すごくありがたい」と言葉に力を込めた。

 1年目の今季は投打二刀流に挑戦。「力も足りない中でやらせてもらい楽しかった。もっとうまくなりたい」。高卒新人ながら投手で3勝、防御率4・23。野手でも打率2割3分8厘、3本塁打だったが「野手に助けられてばかりで抑えた試合はない。打撃は後半、良くなくて迷惑をかけた」と満足していない。

 それでも、「投手」と「打者」の働きが単純に合算されたわけではなく、二刀流をこなしたことで出場機会が限られた中での貢献度などが加味され、大幅アップにつながった。島田球団代表は「トータルで十分、よくやった」と説明した。

 前例のない挑戦を続けた。注目の査定については「詳しくどうなっているのかは、詳しすぎて僕も分からなかった」と苦笑い。球団は投手と野手、それぞれの査定ポイントを算出したが、合算すると2人分の額になるため、調整したという。島田利正球団代表は「二刀流だから有利かというと、そうではない部分もある。二刀流で生まれたボーナスはない」と説明。倍増の提示には「トータルすれば十分よくやった」と評価した。

 新人で大谷と同額で更改したのは、球団ではダルビッシュ(現レンジャーズ)、斎藤に続く快挙。大谷は「その2人のような活躍ができたのかは分からない」と控えめに喜んだ。この日は、高校時代からのライバルでもある藤浪も契約を更改。自身を上回る3倍増の評価には「球団も違うし、そういうもの(査定方法)も変わってくるので、そこはあまり興味がない」と素っ気なかったが、「凄く活躍している姿を見ているし、僕も来年頑張りたい」と発奮材料にしている。


PAGE TOP