阪神が健大高崎の高校NO.1キャッチャー・箱山遥人選手を、ドラフト会議の指名候補にリストアップしていることがわかった。ここ2年間は捕手を指名していなかった。
高校NO.1
箱山遥人選手は健大高崎の捕手としてセンバツ大会では5試合全てでマスクをかぶり、4番打者としても18打数8安打6打点の活躍を見せた。
春夏連覇を狙ったこの夏も、群馬大会では打率.563、2本塁打、12打点と大暴れを見せ、大会終盤には特大のホームランも放つなど存在感を見せていた。甲子園では2回戦で智弁学園に敗れたものの、その試合で盗塁や牽制、バント処理で持ち前の強肩を発揮し、接戦へと持ち込むプレーぶりを見せていた。
阪神の吉野スカウトは打撃について、「差し込まれている打撃だったけど、しっかりと捉えられるようになってきた。高校生の中では肩が強い」と評価し、春はやや差し込まれ気味だった打撃が、夏はしっかりと前で捉えられるようになったと話し、二塁送球1.8秒台の肩なども評価した。
この箱山選手について、阪神がドラフト指名候補にリストアップしている事がわかった。阪神は昨年も高校生捕手が指名ポイントとし、報徳学園の堀柊那捕手(オリックス3位)、常葉大菊川の鈴木叶捕手(東京ヤクルト4位)、明徳義塾の寺地隆成捕手(千葉ロッテ5位)などの名前が挙がっていたものの指名は無く、2021年に中川勇斗捕手(京都国際)を7位で指名してから、2022年、2023年は捕手の指名が0人だった。
阪神はこれまで3年連続で捕手の指名がなかったことは過去に例がなく、今年のドラフト会議では捕手の指名が確実視されており、社会人野球の即戦力捕手・日本生命の石伊雄太選手などが指名候補に挙げられているが、高校NO.1捕手で右の強打者としても期待が高く、甲子園でも春に優勝を果たしたリーダーシップを持つ箱山選手を、次世代の扇の要を担う選手として捉え、ドラフト上位で指名する可能性もありそうだ。
阪神は梅野捕手が長らく正捕手としてチームを支え、昨年は坂本選手が主にマスクをかぶり優勝に貢献した。しかし梅野選手は33歳、坂本選手は31歳となっており、今年は共に打率が低迷するなど打撃で苦しんでいる。また坂本選手は国内FA権を取得している事もあり、捕手の世代交代が必要な時期に迫られている。
箱山選手は他球団も将来のチームの中心となる選手と捉え、ドラフト1位指名の可能性もあると思う。今後、U18代表にも選ばれると思うが、木製バットでの対応も含めて評価される状況が増えてくれば、秋のドラフト会議前には各球団が獲得に向けて駆け引きとなるかもしれない。
・・・阪神のポジション別世代表
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