決勝再試合は瀬戸内・山岡泰輔投手が連続完封で甲子園へ、田口麗斗投手はプロ志望表明

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 高校野球広島大会は瀬戸内・山岡泰輔投手と新庄・田口麗斗投手の延長15回の投げ合いで再試合となったが、その試合でも二人の投げ合いは続いた。

2日間24イニングの投げ合い

 瀬戸内の山岡泰輔投手は一昨日の試合で15回163球を投げて1安打15奪三振を記録しており、この日はさすがに疲れを見せ、9回で奪った三振は6つのみ。しかし得意のスライダーを打たせて獲る形で無失点を続け、9回5安打6奪三振3四死球で再試合も完封し甲子園を掴んだ。この日も130球を投げきった。

 新庄の田口麗斗投手も先日の試合で213球で19三振を奪っていたが、この日は8回を投げて奪った三振は3つだけとだったが、ストレートは142km/hを記録し7回まで無失点に抑えていく。8回にスライダーを失投してタイムリーヒットを浴びて1失点、24イニングに及んだ二人の投げ合いに終止符が打たれた。

3年間の二人の投げ合い

 二人の投げ合いはこの2日間24イニングだけではない。1年生の夏に瀬戸内と新庄は1回戦で対戦し、1年生の山岡投手がリリーフで3回2/3を5安打も無失点に抑えている。田口投手は登板しなかったが同じ1年生で同じ小柄な投手を意識した。2年生の夏は準々決勝で激突し、二人は揃って先発すると田口投手は6回3安打無失点、山岡投手は6回途中まで11安打を許しコールド負けをしている。

 秋季大会では田口投手が3失点完投も山岡投手が好リリーフを見せて3-2で勝利、そして今年の春、お互いにプロ注目となり三振を積み重ねて迎えた決勝戦では山岡投手が15奪三振1失点完投勝利をした。お互いをライバルとして意識して共に成長を見せた。

 山岡投手は「投げ合いが終わるのは残念。楽しかったという印象しかない」と話すと、田口投手も「悔いはない。山岡をずっと意識して、ここまでこれた。山岡に感謝しています」と話した。

二人の投げ合いはこれからも

 この日は阪神の畑山スカウトが視察し、「田口は右足で壁を作って、小さい体でスピードを出せるような投げ方。左でスピードを出せる能力は魅力。山岡は投手として、全ての能力が高い。球にもキレがあって、広島前田健太に似ている」と話した。田口投手は「一番はプロです。上で騒がれるように頑張りたい」と話しプロ志望を表明した。山岡投手もプロ注目で甲子園で得意のスライダーで三振を積み重ねれば、肩を並べてプロ入りとなりそうだ。

 2試合にわたった息をのむ投手戦が、ついに決着した。1点リードの9回2死一塁。山岡が最後の打者を一ゴロに打ち取ったのは、この試合130球目、決勝2試合で計293球目だった。24イニングを完封した圧巻の投球。だが、死闘の言葉は似合わなかった。本塁付近での整列が解けると、相手左腕の田口と言葉を交わし健闘をたたえ合った。「最高の投手と投げ合えて、もう一回再試合になってもいい、そういう気持ちでした」。幕切れはさわやかだった。

 28日の決勝は延長15回で0―0の引き分け。再試合となったこの日も、両エースは一歩も譲らなかった。7回までゼロが続いたが、通算23イニング目の8回1死二塁、大町太一が右前適時打。ついに均衡が破れた瞬間、山岡は「大町が打ってくれてうれしかったけど、ちょっとだけ残念だったかな」。ライバルとの投げ合いを誰より楽しんでいた右腕。それが終わると思うと、寂しさも少し込み上げてきた。

  「どうせなら、もう一回、再試合をしてもいいなと考えていました」

 下級生時からのライバル、新庄・田口との意地の応酬が最高に楽しかった。163球で1安打15三振に抑えた1戦目から中1日。奪三振は6止まりで、得点圏に走者を4度も背負ったが「走り込みでスタミナは自信があった」と130球を投げ抜いた。8回には女房役の大町が貴重な決勝打を放ち、1点をプレゼントしてくれた。

 新庄・田口は9回も、チームが追いつくことを信じてベンチ前で肩をつくった。祈りは届かなかったが、広島NO1左腕の表情はすっきりしていた。「負けたのは悔しいけど、山岡がいい投手でした」。相手をたたえ、最後まで涙を見せなかった。

 28日に延長15回、213球を投げた。この日は「テンポよく投げて、リズムをつくろうと思った」と8回まで86球とイメージ通りの省エネ投球を繰り広げたが、8回に甘く入ったスライダーを打たれ、致命傷となる1点を失った。2日前に19三振を奪ったドクターKが、この日は3K。疲労の蓄積は明らかだった。

 今大会6試合、63回を投げて失点はわずかに5(自責4)。81三振を奪い取った。注目の進路は「プロというのが一番ですが、周りと相談して決めたい」。地元・広島などが上位指名候補としてリストアップする逸材は、また大舞台に戻ってくる。

 力尽きた…という表現は当てはまらない。敗れたとはいえ、新庄のエース田口は決勝23イニング目に1点を失ったに過ぎなかった。広島市内の中学校から島根県と接する北広島町の野球新興校へ、迫田守昭監督を慕って入学。1年夏に続き、決勝に駒を進めたが、甲子園は遠かった。

 引き分け再試合となった28日は、213球を投げ19三振を奪った。「投げ始めて、200球投げてるな…と体が重く感じた」とこの日は、打たせて取る投球に転じた。最速は自己ベストより5キロ遅い142キロ。奪三振は3と少なかったが、球数は86球に抑え、内容では山岡を上回った。しかし8回。「スライダーの失投だった」という1球を打たれた。

 試合後、「甲子園で勝てよ。楽しみにしてるぞ」と相手エースの山岡を激励した。今大会81奪三振の左腕は「上で騒がれるように頑張りたい」とプロ志望を表明した。

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