侍JAPAN、九共大・大瀬良大地投手が2回無失点、NTT東日本・高木伴投手、日立製作所・岡崎啓介選手も出場

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 侍JAPANのトップチームは、台湾との強化試合2戦目も4-2で勝利した。この試合ではアマチュア選手が初めて出場した。

大瀬良大地投手は153km/h記録

 先発した野村祐輔投手(2011年広島ドラフト1位)は初回に陽岱鋼選手にホームランを打たれ1失点も、その後は低めにストレート、スライダーを集めて4回2安打5奪三振で1失点に押さえ、ルーキーイヤーだった去年に9勝、今季は12勝を上げた日本の精密機械投手の貫録を示した。

 そして5回からは、その広島からドラフト1位指名された九州共立大の大瀬良大地投手が登板すると、5回は最速153km/hを記録したストレート一本で勝負し7球で3アウトを奪った。しかし強い打球の内野ゴロを2本許していた。続く6回も先頭バッターに2ベースヒットを許すと、カットボール、スライダーを織り交ぜる投球に変えたが、その変化球を台湾のバッターが手を出さずに苦労する。四球を与えて1,2塁のピンチを背負ったが、最後はその変化球で三振を奪い切り抜けた。

 ストレートは常時145km/h以上を記録したが、高めに浮くストレートと低めに角度のあるストレートが半々くらい、ただし低めに行くストレートは抜群の球だった。また変化球もそれだけでは空振りを奪えるものではなく、最後の打者から三振を奪ったように角度があるストレートがあっての変化球だろう。

 課題はまだありそうだが、可能性を十分に見せてくれた大瀬良投手、「せっかくの機会なので楽しもうと思って、楽しく投げられました」と堂々と話した。

高木伴投手は1回1失点、岡崎啓介選手は代打で1四球

 8回にはNTT東日本で来年のドラフト候補・高木伴投手が登板すると、しなりのある腕の振りから伸びるストレートと変化球で内野ゴロ2つで2アウトとするが、ストレートが真ん中に入ったところを痛打されて2安打で1失点してしまう。小久保監督が「高木は緊張でびびり上がってたけど、これがいい経験になる。」と話し緊張は隠しきれなかったが、こちらも課題と共に良さを見せてくれた。来年のドラフト上位指名は間違いなしとなった。

 また打者では日立製作所の岡崎啓介選手が7回先頭打者として代打で出場、2つボールを軽く見送った後で、ストライクを思い切りスイングし空振りする。しかしそのスイングで相手投手が四球を与えた。173cmと小柄だが立教大学時代は通算8本塁打を記録する思い切りの良いスイングが持ち味の選手で、こちらも楽しみな選手。

 自信を持って投げ込んだのは、やはり自慢のストレートだった。大瀬良は笑顔さえ浮かべながら、鮮烈な侍デビューを果たした。「せっかくの機会なので楽しもうと思って、楽しく投げられました」。5回1死、林旺衛に投げ込んだ初球が自己最速タイの153キロをマークした。大学ナンバーワン右腕が、侍ジャパン初登板初勝利を飾った。

 3球団競合の末、広島がドラフト1位指名した右腕は、2番手として5回からの2イニングを1安打無失点。2三振を奪った。テレビ解説で現地を訪れていた広島の野村監督、そして当たりクジを引き当てた田村スカウトが見守る前での力投。「いい投球を見せたいと思っていた」と胸をなで下ろした。

 宝刀もさえた。6回2死一、三塁のピンチでは、フルカウントから武器のカットボールで空振り三振に仕留め、右拳を突き上げた。心配そうに見守っていた小久保監督も「フルカウントからあそこ(低め)に投げられるんだから」と潜在能力の高さに舌を巻いた。

 2死二塁から李杜軒に中前適時打を許すなど1回を2安打1失点。「際どいコースにいかないと、プロでは通用しない。内角を狙ったけど、中に甘く入った」と振り返った。ただ、小久保監督は「高木は緊張でびびり上がってたけど、これがいい経験になる。彼ら(高木、大瀬良)の登板は日本野球にとっては第一歩だ」と評した。

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