谷田成吾選手が1発、加藤拓也投手が締めて慶応大が優勝!

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 東京六大学リーグは優勝を決める早慶戦が行われ、8-6で慶応大が勝利し優勝した。6回に6-6の場面から谷田成吾選手が勝ち越しのホームランを放つと、7回からは昨日140球を投げて完投勝利をしていた加藤拓也投手が、3回を4奪三振で無失点に抑えて締めた。

高橋由伸2世、谷田成吾

 高橋由伸2世、入学した当時より高校時76本塁打を記録した左の外野手に、その呼び名は付いていた。しかし今シーズンは背番号24を背負い長打を打つ姿に、その呼び名が似合うようになった。

 この日は2回に同点に追いついた場面で打席に回ると、きっちりとタイムリーヒットを放って逆転打、さらに6回にはランナーがいない場面で打席に立つと、外角のストレートをはじき返した打球は神宮球場の左中間の深い所のスタンドに飛び込む勝ち越し弾を放った。

 チームの優勝を決める大一番で5打数2安打2打点1本塁打、そして今季4本塁打で早稲田大・武藤風行選手とともにホームラン王となった。

 期待をされつつも2年までは2本塁打のみだったがこれで通算6本となった。リーグ通算23ホームランを記録した高橋由伸選手に少しでも追いつき、来年は高橋由伸2世を脱ぎ捨てて谷田成吾として、ドラフト会議で1位で呼ばれる選手になってほしい。

 

加藤拓也投手が最優秀防御率

 7回から登板した加藤拓也投手は、昨日140球を投げた疲れを感じさせず、140km/h後半のストレートを投球の間を空けずにどんどん投げていった。3回3安打4奪三振無失点、堂々の胴上げ投手となった。

 昨年秋に1年生で150km/hを記録し話題となった。そして今年はこれで4勝0敗、防御率0.87で最優秀防御率を獲得した。今年のドラフト1位候補・早稲田大の有原航平投手を抑えての受賞となった。

 がっちりとした上半身を体が横に傾くように投げる加藤拓也投手、これからまだ成長するためのポイントがたくさんありそうだ。今季の殊勲の活躍は大きなステップとなる。

 

 早慶戦で勝ちたい。谷田はその思いだけを込め、バットを振った。6回2死。143キロの外角直球を力で押し返す。白球は慶応の塾生たちが埋め尽くした左翼席に着弾した。「応援席に吸い込まれていった。まさか入るとは…」。優勝を決めるV弾。悲鳴のような3万4000人の喝さいを浴びながら、右手を突き上げた。

 「優勝ができて本当に良かった」。慶応高で76発を放ち、プロにも注目された。それでも大学を選んだのは「高校の時に早慶戦を見て、早慶戦で優勝したいと思ったから」。夢の一つをかなえ、慶応ボーイらしいイケメンに涼しい笑みが映えた。

  「外角球を逆方向へ、と振ったら芯に当たり、スタンドに吸い寄せられた。良い場面で打ててよかった」

 主軸を打つ自覚から、谷田はオフからのウエートトレーニングをリーグ戦中も続け、スクワットでバーベルの重さを170キロから210キロまで増やし、飛距離を伸ばした。昨季1本塁打が今季は4本で早大・武藤と並んで堂々の“本塁打王”に輝いた。

 甘いマスクで、左の強打者。同じ背番号24とあって、先輩の高橋由伸(巨人)と2年の春から比べられてきた。「まだ通算6本で(通算23本塁打とは)差がありすぎるけど、差を少しでも縮めたい」と言い切る。

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