関西学生野球春季リーグでは第5節の3回戦が行われ、首位を走る関西大(関大)が昨秋王者の立命館大(立命大)を7-1で下した。2回戦からの連勝で勝ち点を「3」に伸ばし、単独首位をがっちりとキープ。今秋のドラフト上位候補・米沢友翔投手(4年=金沢)と、来秋のドラフト候補・百合澤飛投手(3年=開星)による、「豪華左腕リレー」で、優勝候補の本命を力でねじ伏せた。
中1日の米沢友翔、エースの執念で5回1失点、「体に張り」も変化球で翻弄
米沢友翔投手はこの日、4日の1回戦で114球を投げ抜き、中1日での先発。疲労が残る過酷な条件のなか、最速149キロ左腕は知略で立命大打線と対峙した。初回から「体に張りがあり、直球もブレていた(スポーツニッポン)」と明かすが、冷静に変化球でカウントを整え、要所を締めた。
「大事な試合だったので緊張しました。変化球でストライクを取ることができたことが良かったと思います(スポーツニッポン)。」と、安堵の表情で振り返った。5イニングを被安打3、1失点の粘投。昨秋の明治神宮大会準Vメンバーが揃う立命大の反撃を最小限に食い止め、今春2勝目を掴み取った。
後輩が最高の火消し、来秋の主役候補
米沢投手が作ったリズムを受け継いだのが、身長190センチの大型左腕、百合澤飛投手だ。6回から2番手として登板すると、角度のある最速152キロの直球とキレのある変化球で立命大打線を沈黙させた。4イニングを被安打ゼロに抑えるパーフェクトリリーフ。試合を締めくくった瞬間の不敵な笑みには、大器の風格が漂っていた。
米沢投手は「普段はふざけた後輩ですけど、凄い球を投げますし、後ろにいる安心感があった(スポーツニッポン)。」と、1学年下のサウスポーへ絶大なる信頼を口にした。金丸夢斗投手が去った後の投手陣再建において、この二人の左腕が揃い踏みしたことは、他チームにとって最大の脅威となっている。そして、「最も力のあるチーム」と認める立命大を相手に一丸で勝ち切り、大きな勝点を手にした。
立命大は「今年最悪の試合内容」
一方、敗れた立命大にとっては、優勝が厳しくなった。「世代No.1左腕」と評される有馬伽久投手(4年)を擁し、優勝候補の本命に挙げられながら、これで3節を終えて勝ち点はわずかに「1」。試合後、片山正之監督は厳しい表情を隠さなかった。「信頼している順番に登板させた。打たれたことは仕方ない。なぜ打たれたかを反省してほしい。春先のオープン戦を含めて今年の中で最悪の試合内容になってしまった(スポーツニッポン)。」
中1日で奮闘した関大のエースに対し、立命大は不調の有馬投手に変わり、それ以外の投手で継投をしたものの機能せずに7失点。神宮の杜で誓った「日本一」への道は、試練に直面している。
【米沢 友翔】 プロフィール
- 氏名: 米沢友翔
- 所属: 関西大学(4年)
- 出身: 石川県(珠洲市立緑丘中-金沢高卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 左投左打
- 身長・体重: 180cm、80kg
- 主な特徴や実績: 自己最速149キロの本格派左腕。今春、1安打無四球13Kの準完全試合を達成。能登半島地震の被災を乗り越えた精神力が武器。2026年春季リーグ立命大3回戦で5回1失点の好投。中日・金丸夢斗の系譜を継ぐ2026年ドラフト上位候補。
【百合澤 飛】 プロフィール
- 氏名: 百合澤飛
- 所属: 関西大学(3年)
- 出身: 島根県(松江市立開星高卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 左投左打
- 身長・体重: 190cm、97kg
- 主な特徴や実績: 身長190センチを誇る超大型左腕。最速152キロ。2026年春季リーグ立命大3回戦で4回無失点の好救援。米沢友翔投手との強力左腕コンビで首位独走に貢献。高い身体能力と将来性が魅力の2027年ドラフト目玉候補。








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