東都大学野球春季リーグは6日、神宮球場で第4週の2回戦が行われ、開幕2戦目から泥沼の7連敗を喫していた中央大(中大)が立正大を3-1で下し、連敗を「7」で止めた。絶体絶命の危機を救ったのは、2024年夏の甲子園で京都国際を初の全国制覇へと導いた期待のルーキー・西村一毅投手(1年=京都国際)。1点リードの3回から2番手としてマウンドに上がると、自己最長となる6回2/3を5安打無失点に抑え込む快投を披露。神宮初白星を挙げるとともに、今春4試合で12回1/3を投げていまだ自責点ゼロという驚異の安定感を見せつけ、戦国東都にも西村の名前が響き渡る。
7連敗の窮地で力見せる、西村一毅が105球で手繰り寄せた初白星
西村一毅投手は、2番手で登板すると、1-0の3回1死二塁。味方の失策が絡んで一時同点に追いつかれる滑り出しとなったが、そこからが落ち着いていた。最速146キロの直球に、高校時代から「魔球」と評されたチェンジアップを巧みに織り交ぜ、立正大打線に決定打を許さない。7回に自らの失策で無死一、二塁のピンチを招いた際も、「マウンドに上がったら、自分が絶対ゼロに抑える(スポーツニッポン)」と腹をくくり、後続を断った。105球の熱演は、7連敗という重苦しい空気を吹き飛ばした。
西村一毅投手は「前日のミーティングから『絶対に負けられない』と言われていました。自分は絶対負けさせたくないという思いで、マウンドでやっと勝つことができた。そして明日につなげることができたので、そこが一番うれしいです。」と、安堵の表情を見せた。
ピンチでこそ輝く18歳のメンタリティ
指揮を執る清水達也監督(61)は、1年生左腕の精神的な逞しさに目を細めた。中大の投手陣が打ち込まれる試合が続くなか、「ピンチになると表情が逆に締まる。ランナーを出した後のボールの方が良かったので、任せることが出来た。ピッチャー陣が打たれているなか、投げ切ったのは大きい。」と評価する。
西村投手は神宮での初勝利に対し、「高校時代もすごく投げていたので。投げている体の感じや疲労度合いが高校の時に近くて思い出しました(日刊スポーツ)」とはにかんだ。京都国際高2年時の夏に、智弁学園を完封するなど、先発・リリーフで連日登板した経験を活かし、苦しい中大投手陣を救う投球となった。
防御率0.00。救世主が誓う「勝ち点獲得」へのリベンジ
これで西村投手は今リーグ戦4試合に登板し、12回1/3で被安打7、奪三振12、防御率0.00。1年生ながら中大投手陣のなかで最も信頼のおける数字を叩き出している。チームは対戦成績を1勝1敗とし、勝ち点の行方を翌日の3回戦へと持ち込んだ。入れ替え戦に進まないためにも次戦の勝利が絶対条件となる。
「あすは自分が投げるか分かりませんが、準備はしておきます(スポーツニッポン)。」心強い1年生が話した。
【西村 一毅】 プロフィール
- 氏名: 西村一毅
- 所属: 中央大学(1年)
- 出身: 滋賀県
- ポジション: 投手
- 投打: 左投左打
- 身長・体重: 178cm、75kg(高校時)
- 主な特徴や実績: 2024年夏の甲子園優勝投手(京都国際)。キレのある直球と「宝刀」と称されるチェンジアップが武器。2026年春季リーグにて中大の連敗を「7」で止める6回2/3無失点の快投でリーグ戦初勝利。防御率0.00を継続中の2029年ドラフト最注目候補。











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