健大高崎の柘植世那選手が、春季高校野球関東大会の日本航空戦で3安打3打点の活躍を見せ、広島、福岡ソフトバンクなど5球団のスカウトが高評価を示した。
強肩強打の捕手
柘植世那選手は、昨夏の甲子園で準々決勝までの4試合で18打数8安打を記録し、強肩強打の捕手として注目された。今年のセンバツでもベスト8に進出するも13打数3安打と数字は良くなかったが、スイングの鋭さなどが増していた。
この日は1点ビハインドの5回に、2アウト2,3塁の場面で打席を迎えると、ライト方向に外野手の頭を越す2塁打を放ち、逆転2点タイムリー2ベースヒットを記録した。チャンスの場面で、逆方向に外野手の頭を越す打球を放った事について、柘植選手も「納得いく一本だった」と話した。
この打撃にスカウト高い評価
柘植選手は176cm78kgと、体が大きな捕手ではない。打撃については体のパワーでカバーできるタイプではなく、もしプロに入って打撃技術が通用しないと、プロ入り後に苦しむ事になる。しかし、この日の逆方向への一打は大きかった。
広島の高山スカウトは、「大事なところで逆方向に打てたのは成長。将来性十分」と話すと、福岡ソフトバンク・山本スカウトも「体が大きくなって、逆方向にしっかりと打っていました」と評価した。
チームに逆転勝利をもたらした打撃だけでなく、自らの進路も決定づける一打となったかもしれない。関東屈指の強肩強打の捕手には、北海道日本ハムや東北楽天も注目をしている。
今秋ドラフト候補の高崎健康福祉大高崎・柘植が1点を追う5回2死二、三塁から逆転の右越え2点二塁打。逆方向への一打に「納得行く一本だった」とうなずいた。今春センバツでは長打を意識しすぎてフォームを崩したが「練習で逆方向を徹底して意識した」と結果につなげた。ネット裏には5球団のスカウトが訪れ、広島の高山健一スカウトは「大事なところで逆方向に打てたのは成長。将来性十分」と評した。
この日は、阪神など5球団のスカウトが視察。広島の高山スカウトは「キレが出てくれば面白い」と評価した。柘植は「もっと逆方向への打撃を磨いていきたい」と、テーマを口にした。
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