社会人野球の春季大会がいよいよ本格化する。昨秋の日本選手権王者・ヤマハ(浜松市)が、3年ぶりとなる地元Vを目指して4月2日開幕の「第72回JABA静岡大会」に臨む。ホームタウンである浜松球場での戦いで、注目を集めるのが、今季明治大学から新加入した身長193センチの大型右腕、高須大雅投手(22=静岡高)だ。すでに社会人入り後の実戦で自己最速を更新する154キロをマークするなど、昨年のドラフト会議で上位候補に名前が挙がったポテンシャルは計り知れない。
自己最速154キロ、社会人初公式戦で示したトレーニングの成果
名門・静岡高時代にエースとして甲子園の土を踏み、明大でもその恵まれた体躯から繰り出す直球で注目を集めてきた高須大雅投手。昨年のドラフト会議で指名漏れとなってヤマハに入社後、早くもその進化の跡を見せつけている。社会人として初めての公式戦となった春季東海地区大会の東邦ガス戦でマウンドに上がった高須投手は、球場表示で自己最速を1キロ更新する154キロを叩き出した。「ここまでのトレーニングが出ていると思う(スポーツ報知)。」と話す。
193センチの長身から投げ下ろされる150キロ超の直球は、打者の目線からは驚異的な角度を感じさせる。ヤマハの充実した施設で取り組んできた下半身の強化と、投球動作の連動性を高めるドリルが、球速アップという目に見える形となって現れた。九谷青孝投手コーチ(36)は「今大会は中継ぎでスタンバイさせる(スポーツ報知)」と、まずは短いイニングでその圧倒的な球威を活かす方針を明言。高須投手も「まずは、任されたイニングを抑えたい(スポーツ報知)」と、自らの役割を全うする構えだ。
ロッテ・毛利海大の開幕勝利に闘志。「すごく刺激になる」同期への想い
高須投手の心にさらなる火をつけたのは、かつて共に神宮の杜で汗を流した仲間の快挙だった。3月27日、明治大学野球部の同期であるロッテのドラフト2位ルーキー、毛利海大投手が西武との開幕戦で先発。5回無失点の好投でプロ初登板・初勝利を飾った。高須投手は「気になる存在。すごく刺激になる(スポーツ報知)。」と、同期の輝かしいデビューを素直に称えつつも、自分の中に眠るライバル心を隠さなかった。
昨秋のドラフト会議では毛利投手が指名を受けた一方で、高須投手は大学4年夏に発症した右肩痛の影響もあり指名はなかった。その悔しさは、さらなる成長への大きな原動力となっている。プロへ進んだ毛利投手の活躍を「追い風」に変え、社会人の舞台で圧倒的な成績を残すことで、再び同じステージへ駆け上がる。
地元・浜松での初陣へ。日本選手権連覇を見据えた「挑戦」の始まり
JABA静岡大会は、日本選手権出場権が与えられる重要な大会の一つで、昨年王者であるヤマハも全年度優勝枠は無く、枠を勝ち取らなければならない。そして、ヤマハの地元で、王者の戦いを見せる絶好の機会となる。4月2日の初戦、日本製鉄かずさマジック戦(11時半開始予定)に向けて、日本選手権連覇を目指すヤマハの士気は高まっている。
そして、高校時代に共にと長身投手としてプロから注目され、WBCでブラジル代表として活躍を見せた沢山優介投手と同じチームで投げるのも、静岡の野球ファンにとっては夢のような光景だろう。
【高須 大雅】 プロフィール
- 氏名: 高須大雅(たかす・ひろまさ)
- 所属: ヤマハ(新人・1年目)
- 出身: 静岡県(磐田市出身・静岡高校卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 193cm、95kg
- 主な特徴や実績: 193cmの長身から最速154キロの直球を投げ下ろす本格派右腕。静岡高時代はエースとして甲子園に出場。明治大学を経てヤマハに入社し、社会人初公式戦で自己最速を更新。プロ注目右腕として2027年のドラフト解禁を見据える。









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