春季高校野球神奈川県大会は3回戦が行われ、慶應義塾(慶応)が昨秋の準優勝校・法政二を7-3で下し4回戦進出を決めた。この一戦では来秋のドラフト候補として期待される2年生の二刀流・湯本琢心投手兼外野手が、今大会から導入された「大谷ルール」をフル活用し、「2番・投手兼DH」で出場。投げては自己最速を更新する146キロを計測し5回無失点、降板後も試合に出場し続け、打っては公式戦初アーチとなる3ランを含む3安打4打点の活躍を見せた。ドラフト制以降、同校から例のない「高卒でのプロ入り」の可能性もある。
投げては146キロと打っては3ラン、「大谷ルール」で示した無限の可能性
湯本琢心選手にとって、この日はまさに自らの能力を証明するマウンドと打席になった。先発マウンドに上がると、自己最速を更新する146キロを計測した力強い直球を軸に、法政二打線を5回3安打無失点に抑え込む。投球について湯本選手は「力んで投げたいところには投げられませんでしたが、力は伝わっていて、ボール自体は走っていたと思います。結構万全の準備ができたかなという感じはありました。しっかりそれが結果になってよかったです」と、確かな手応えを口にした。
打撃では5回の第3打席、1死一、二塁の好機で、バントの構えからヒッティングに切り替えるバスターだったが、「甘い球が来てくれて、振り切ったらちゃんと飛んでいったので良かったです(日刊スポーツ)」と振り返る打球は、右翼芝生席へ飛び込む豪快な公式戦初本塁打となった。降板後もDHとして打席に残り続け、終わってみれば5打数3安打4打点でチームを勝利へと導いた。
日本ハムスカウトが「野球センス」を絶賛、高卒プロの可能性も
この日は桐光学園の林晃成選手は、法政二の榑松正悟選手といったドラフト候補が出場することもあり、ネット裏にはNPB各球団のスカウトが視察に訪れたが、2年生の湯本選手の素材の良さに熱い視線を送った。
北海道日本ハム・坂本晃一スカウト:「野球センスがあります。二刀流で楽しみです。(高卒でプロ入りできる)可能性はあると思います。」
2年生ながら高い能力を示した湯本選手に、高校からのプロ入りの可能性を示した。慶応高は慶応大に進学できることもあり、1965年にドラフト会議が始まって以降、同校からドラフト会議で指名された選手は一人もいない。しかし湯本選手は入学時から「一番早いタイミングで行きたい」という意志を持っており、この日も「今もその思いは変わっていない。行けるタイミングで行きたい。早く行きたいと考えた時に、一番早いのが高卒なんじゃないかな、と。もしそれがダメでも大学という可能性もあるので。プロで活躍できるように今を過ごしているので頑張りたい」と、高卒でのプロ志望の可能性を話した。
そして「二刀流はこれからもやっていきたい(スポーツニッポン)」話す。聖地・甲子園への切符を掴むこと、そしてその先に二刀流でのプロでの活躍、憧れの大谷翔平選手の背中を追いかける。
【湯本 琢心】 プロフィール
- 氏名: 湯本琢心(ゆもと・たくみ)
- 所属: 慶應義塾高校(2年)
- 出身: 東京都
- ポジション: 投手、外野手
- 投打: 右投左打
- 身長・体重: 178cm、78kg(推定)
- 主な特徴や実績: 最速146キロの直球と、公式戦初本塁打を放ったパンチ力が武器の二刀流。2026年春季神奈川大会で「大谷ルール」を体現する活躍を見せた。憧れの選手は大谷翔平。ドラフト制以降、慶応高初となる「高卒プロ入り」を目指す、2026年ドラフト候補。

























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