2018年のセンバツは、大阪桐蔭の優勝で幕を閉じました。投手と野手のドラフト番付をいたします。
2018年センバツドラフト番付
投手 | 野手 | |||
横綱 | ||||
市川悠太 | 明徳義塾 | 大関 | 藤原恭大 | 大阪桐蔭 |
根尾昂 | 大阪桐蔭 | 大関 | 根尾昂 | 大阪桐蔭 |
井上広輝 | 日大三2年 | 関脇 | 林晃汰 | 智弁和歌山 |
奥川恭伸 | 星稜2年 | 関脇 | 増田陸 | 明秀日立 |
柿木蓮 | 大阪桐蔭 | 小結 | 芳賀大成 | 明秀日立 |
土居豪人 | 松山聖陵 | 小結 | 中川卓也 | 大阪桐蔭 |
小結 | 森下翔太 | 東海大相模 | ||
小結 | 日置航 | 日大三 | ||
小結 | 門叶直己 | 瀬戸内 | ||
横川凱 | 大阪桐蔭 | 前頭1 | 井元将也 | おかやま山陽 |
中村奎太 | 日大三 | 前頭2 | 渡部雅也 | 日大山形2年 |
沢田龍太 | 富山商 | 前頭3 | 上田優弥 | 日本航空石川 |
扇谷莉 | 東邦 | 前頭4 | 大谷拓海 | 中央学院 |
生井惇己 | 慶応 | 前頭5 | 矢吹栄希 | 聖光学院 |
川原陸 | 創成館 | 前頭6 | 冨田泰生 | 智弁和歌山 |
細川拓哉 | 明秀日立 | 前頭7 | 近藤翔真 | 国学院栃木 |
増居翔太 | 彦根東 | 前頭8 | 新保利於 | 瀬戸内 |
斎藤礼二 | 東海大相模 | 前頭9 | 小幡竜平 | 延岡学園 |
定本拓真 | 三重 | 前頭10 | 村松開人 | 静岡 |
遠藤成 | 東海大相模2年 | 前頭11 | 小松勇輝 | 東海大相模 |
大谷拓海 | 中央学院 | 前頭12 | 成瀬和人 | 静岡 |
重吉翼 | 日本航空石川2年 | 前頭13 | 北村恵吾 | 近江 |
伊原陵人 | 智弁学園 | 前頭14 | 南保良太郎 | 星稜 |
黒河竜司 | 英明2年 | 前頭15 | 松浦 佑星 | 富島 |
竹谷理央 | 星稜 | 十両 | 林琢真 | 東邦 |
鶴田克樹 | 下関国際 | 十両 | 斎藤来音 | 静岡 |
川釣聖矢 | 智弁学園 | 十両 | 小泉航平 | 大阪桐蔭 |
有本雄大 | おかやま山陽 | 十両 | 石川昂弥 | 東邦 |
川畑大地 | 乙訓 | 十両 | 宮崎仁斗 | 大阪桐蔭 |
林大毅 | 東筑 | 十両 | 山田健太 | 大阪桐蔭 |
佐藤亜蓮 | 由利工 | 十両 | 富里尚史 | 松山聖陵 |
投手の評価
投手では大会前から評価を上げたのは、明徳の市川投手と大阪桐蔭の根尾投手、富山商の沢田投手、彦根東の増居投手、三重の定本投手だろう。市川投手は終盤のイニングでまとめて失点する変なクセを見せてしまったが、立ち上がりから中盤までの投球は素晴らしかった。根尾投手も投手としての力を十分見せた。定本投手は冬のフォーム修繕によって球の伸びが出ていた。大阪桐蔭を抑えた力は評価できる。増居投手も9回までノーヒットノーランピッチングは素晴らしく、広島・苑田スカウト部長が高く評価した。
土居投手はプロのスピードガンで148キロを記録し、素材としては最も高い評価と言ってよい。しかし、昨年秋はもっと試合を作れていただけに、9回を完封するくらいのものは見てみたかった。
柿木投手は、まだ昨年夏の方が球の勢いがあった印象で、徳本投手のように勝てるピッチングを意識してか、総合力は確かに高くて抑えてしまうが、もう一つという印象。横川投手、扇谷投手も、たまにすごい球を投げるのだが、全国クラスでは1試合を任せらる状況ではなく、課題は大きい。
細川投手、大谷投手、生井投手、斎藤投手など、関東を代表する投手達は、自分の持っている投球は見せられたと思うが、プロを目指すにはもう1ランク、2ランクの成長が必要だろう。
2年生の井上投手と奥川投手は、目を見張る速球を何球か投げていた。この球が投げられる割合を増やしていければ、来年のドラフト上位候補に入ってくる。
野手の評価
大会前と評価はほぼ変わらず、特に目立った選手というのもいなかった。
大阪桐蔭の藤原選手は故障の影響はそれほど感じさせない足や守備を見せた。昨年センバツのような爆発力は無かったが、不調な状態でも結果を残せるようになり、安定感も出てきた。根尾選手は、フルスイングは変わらずだが、確実に当てる打撃も見せた。またショートからの肩の強さは一級品。
打席の中で怖さを見せたのは、智弁和歌山の林選手と明秀日立の芳賀選手だった。林選手の打席では投手が恐れを隠せなかった。ホームランも1本きっちり放ち、逆方向への当たりは、プロのスカウトの評価を確実にさせるものだったと思う。芳賀選手もバッターボックス内で体が大きく見え、フルスイングからの当たりはスタンドには入らなかったものの、痛烈なものだった。
増田選手は本能に任せたプレーを発揮、初球から振りぬき、果敢に走り、守備でも攻めていく。身体能力が高く、プロでもスター性があるのではと感じる。中川選手、日置選手は引き付けて打つ打撃で、パンチ力も見せた。しっかりと球を見極めてから打てるので高い打率を残す。相手投手やどんな球にも対応できそうだった。
大会前から注目された森下選手は、今大会は痛烈な当たりというのは見られなかった。スマートな打撃で林選手のような怖さは感じられなかったが、しかしスイングは良かった。瀬戸内の門叶選手は初戦だけだったが、引き付けての広角に打つ器用さがあり、意外と足もあった。
今年のドラフト指名は
今年のドラフト視点で考えると、指名レベルでは、投手は市川投手、根尾投手、土居投手の3人、柿木投手、横川投手は大学などでもう少し見たいという気もするが、指名して獲得できれば、プロでも育っていく力がある。
野手では藤原選手、根尾選手、林選手、増田選手、芳賀選手、森下選手の6人。日置選手と中川選手は大学でかなりの成績を収めてからドラフト上位で指名されそうな感じ、門叶選手、井元選手は今年のドラフトで指名をして、プロで育ててみたい。
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