【ドラフト直前】2023年高校生ドラフト候補の変遷と指名予想~野手編~

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2023年に注目された高校生の野手の、今年1年間の評価の変遷と、ドラフト指名予想をしてみます。

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高校生野手のドラフト上位候補

 選手名学校投打特徴評価1月
武田陸玖山形中央左左174/70B+B-
真鍋慧広陵右左189/89B+A
横山聖哉上田西右左181/82B+
佐々木麟太郎花巻東右左183/117

佐々木麟太郎選手が打撃の面でズバ抜けていた。プロ志望届を提出しなかったことは非常に残念としか言いようが無く、ドラフト1位候補が確実に一人消えた。その中で高校生野手を見ていくと、1位2位確実という選手はいない。

真鍋慧選手はBIG3の一角として1年時からその打撃を見せており、高校通算61本を打っている。通常、この数字や体のサイズを見れば、バリバリの1位指名候補になってもおかしくないのだが、1年時以降にインパクトのあるアピールができなかったり、また、ファンやスカウトが期待したスタイルとはやや違った打撃だったりということもあったかもしれない。ただし、投球に対応して逆方向に運ぶなどコンタクトの高さが評価されるし、1年神宮大会でのホームランの印象は常に残っている。ドラフト会議では高校生野手の評価が高まる可能性もあり、2位から3位での指名となりそうだ。

横山聖哉選手は貴重な長打力のある遊撃手として高く評価されることになる。高校通算30本に投手としても149キロを記録する長打力と肩の良さのポテンシャルは非常に魅力だろう。守備については送球の速さは評価できるが、通常のプレーの柔らかさなどは、ドラフト上位で指名されるような内野手まではまだ届いていないと評価され、プロでショートを続けられるかという視点をポイントに評価される事になる。それでも貴重な強打の二遊間ということで、2位から3位のあたりで指名されそうだ。

最後の外野手として武田陸玖選手が挙げられる。投手の所でも評価しているが、U18合宿や東北の大会で2年秋から長打力、打球の強さ、コンタクトの良さや、野手としての動きの良さを感じさせている。将来、1番や3番ライトで主力となりそうな選手として2位か3位で指名されるのではと思う。

 

その他にドラフト会議で指名が予想される高校生野手

 選手名学校投打特徴評価1月
堀柊那報徳学園右右178/75BB
山田脩也仙台育英右右177/71BB-
森田大翔履正社右右180/70B 
佐倉侠史朗九州国際大付右左182/104BA-
百崎蒼生東海大熊本星翔右右178/73B 
明瀬諒介鹿児島城西右右183/95BB
鈴木叶常葉大菊川右右180/80B- 
寺地隆成明徳義塾右右177/77B- 
藤田悠太郎福岡大大濠右右170/72B- 
中澤恒貴八戸学院光星右右180/75B- 
小野勝利花咲徳栄右右180/86B- 
小笠原蒼京都翔英右左180/95B-B-
高野颯太三刀屋右右175/93B- 
江口翔人西日本短大付右左170/65B- 
村山源鹿屋中央右右176/73B- 
仲田侑仁沖縄尚学右右186/96B- 
星野ひので前橋工右右182/84B- 
菰田朝陽拓大紅陵左左175/71B- 
平田大樹瀬田工右左181/73B- 
緒方漣横浜高右右169/69BB
長田悠也国学院栃木右右182/81B-B-
小川大地大阪桐蔭右右182/78B-B-
萩宗久横浜高右右185/88B-B-
野田泰市三重高右左178/78BB

Bランクの捕手では堀柊那選手を挙げる。昨年より注目された選手で1月もB評価、抜群の強肩が特に評価されていた。打撃の課題についてはセンバツや春の大会でスカウトからもやや厳しめの評価もあり、夏は早い段階で姿を消してしまったことで、夏にはあまり名前が上がらなかったが、やはり抜群の肩の強さはB(ドラフト指名確実)と評価できる。プロ側が高校生捕手の需要を見せており、3位から5位くらいで指名されるのではないかと思う。

山田脩也選手は守備の良さは評価されていたが、人工芝で行われたU18W杯での守備と、一発の魅力を感じさせる事に成功したのではないかと思う。特に人工芝を本拠地としている球団は、プロでショートでやっていける確度は高く評価しているのではないかと思う。

森田大翔選手は夏の甲子園での2発と、U18代表としても終盤は戦い方のスタイルに合わずに出場も減ったが、大学代表との試合では思い切りの良いスイングを見せており、木製バットでも十分可能性を感じさせた。強打の三塁手で右打者というのも需要の高いポジションであり、3位から5位で指名されると予想する。

佐倉侠史朗選手はBIG3として高校1年時から注目されていた。1年時はホームランを狙うスタイルで、力のこもった打撃フォームをしていたが、それが徐々に磨かれ、オーソドックスに近いスイングで、逆方向にもヒットを打てるスタイルとなった。これを良いと評価する事もできるし、もっとスラッガーとして評価したかったという声もあるだろう。一塁、左打ちという所では評価は上がりにくい所もあり、4位から5位での指名という予想をしたい。

百崎蒼生選手はショートの守備については、山田選手よりはやや下と評価するが、50m5.9秒の足や高校通算38本の長打力、そして気持ちの強さと勝負強さを評価したい。プロでショートを続けるか、足の速さをいかして外野でプレーするかなどの議論はあると思うが、軸となる打撃や気持ちの強さは常に持ち続けたい。

明瀬諒介選手も高校通算50本の長打力と、投手としても152キロを記録するポテンシャルとパワーのある選手で、右のスラッガーとして貴重な存在と言える。しかし打撃の粗さのようなものはやや評価が分かれる所でもある。将来は肩の強さを生かしたポジションでということも期待したいが、基本戦の打撃でどこまでやっていけると判断するか。球団やスカウトによっては上位評価の可能性もあり、指名は2位から育成まで、幅広くなるのではないかと思う。

B-では捕手はプロ側の需要が高く、候補選手の少なさから、鈴木叶選手、寺地隆成選手は下位での指名があってもおかしくない。寺地選手はU18で見せた木製バットの打撃の強さがプラスとなり指名がありそうだ。また、高校通算43本に二塁送球1.8秒台の藤田選手は、体のサイズをプロ側がどのように評価するか。

内野手では一塁や三塁の強打タイプとして小笠原蒼選手と高野颯太選手、仲田侑仁選手が挙がり、高野選手と仲田選手は右のスラッガー、特に仲田選手は春・夏の甲子園でホームランを放ちアピールした。3選手ともスイングの良さを評価できる。強打の遊撃手タイプでは中澤恒貴選手。通算24本を超えるホームランで強打の遊撃手として育成までに指名があるかもしれない。動きの良さやスピードがある遊撃手では江口翔人選手と村山源選手を挙げる。

外野手ではシャープなスイングからきれいなアーチを描く星野ひので選手が評価されており、支配下での指名がありそう。抜群のスピードをもつ菰田朝陽選手、まだ線が細いものの動きに花がある平田大樹選手も指名を予想する。

指名順位予想

2022年に指名された高校生投手と比較して、2023年の指名順位を予想してみる。

順位2022年2023年
1~2位浅野翔吾・高松商
イヒネイツア・誉
松尾汐恩・大阪桐蔭
内田湘大・利根商
古川雄大・佐伯鶴城
内藤鵬・日本航空石川
西村瑠伊斗・京都外大西
真鍋慧・広陵
武田陸玖・山形中央
3~4位井坪陽生・関東第一
野田海人・九州国際大付
山浅龍之介・聖光学院
清水叶人・健大高崎
堀柊那・報徳学園
横山聖哉・上田西
山田脩也・仙台育英
森田大翔・履正社
明瀬諒介・鹿児島城西
5位以下戸井零士・天理
金田優太・浦和学院
小笠原蒼・京都翔英
佐倉侠史朗・九州国際大付
百崎蒼生・東海大熊本星翔
仲田侑仁・沖縄尚学
高野颯太・三刀屋
鈴木叶・常葉大菊川
寺地隆成・明徳義塾
平田大樹・瀬田工
星野ひので・前橋工
育成藤田大清・花咲徳栄
鈴木蓮・滋賀学園
山下恭吾・福岡大大濠
勝又琉偉・富士宮東
中田歩夢・東奥義塾
黒川凱星・学法石川
相澤白虎・桐蔭学園
三塚琉生・桐生第一
佐藤航太・八戸学院光星
飛田悠成・金沢
盛島稜大・興南
藤田悠太郎・福岡大大濠
中澤恒貴・八戸学院光星
小野勝利・花咲徳栄
江口翔人・西日本短大付
村山源・鹿屋中央
菰田朝陽・拓大紅陵

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