NPBがドラフト制度を変更、ウェーバー順はセリーグとパリーグが1年毎に交互に

ドラフト制度 2019年ドラフトニュース

NPBはドラフト会議のウェーバー順について、今年からセリーグ・パリーグが交互に優先権を得るように変更することが分かった。

これまでは交流戦の結果で優先権獲得

ドラフト会議の指名順は2位はウェーバー順でリーグ戦6位のチームから指名をしていくが、セリーグ・パリーグ、どちらの6位が最初に指名するかについては、これまでも変更が続いていた。

以前はドラフト会議が11月下旬に行われていたため、日本シリーズの結果によって敗れたほうのリーグが優先権を獲得していた。しかしドラフト会議が日本シリーズの前に行われるようになると、オールスターで勝ち越したリーグに優先権が与えられてきたが、交流戦が始まると、2015年からは交流戦の勝ち数の多いリーグに優先権が与えられてきた。

しかし、交流戦ではパリーグの勝ち越しが続き、勝ち越したリーグに優先権を与える事は、戦力の均衡を図る目的のドラフト会議において疑問視する声も出ていた。そして今年からは1年毎に優先権が変わる制度となる。

今年はセリーグに優先権が与えられ、ウェーバー順のドラフト2位や4位など偶数順ではセリーグの6位、パリーグの6位、セリーグの5位・・・という順で指名される。3位、5位など奇数順は上位から指名していくため、今年の場合はパリーグの1位、セリーグの1位・・・という順で指名していく。

優先権については、個人的にはそれほど影響があるとは思っていない。影響がありそうなのはドラフト2位の指名で、2位の一番目だとドラフト1位クラスの選手が指名でき、1位クラスの選手を2人も獲れた、とドラフト当日は非常にうれしいという感覚があるかもしれないが、近年のドラフト指名結果を見ても、プロでの活躍に繋がっているかというとそこまでとは言えない感じがする。

また3位は上位からの指名となる事もあり、それ以降は「先に指名された」という事はあるかもしれないが、それは指名する順位が低かったという事でウェーバー順よりはチームの指名戦略のミスという事になる。

いずれにしても、今年はセリーグが久々の2位1番目の指名となる。最下位になった球団のファンは、リーグの悔しさを晴らすような2位指名で喜びを味わいたい所だ。

2018年ドラフト会議 指名選手一覧
2017ドラフト指名選手
2016ドラフト指名選手
2015ドラフト全指名選手

球界関係者の話を総合すると、新方式はすでに昨秋の実行委員会の段階で固まっていたという。見直しの背景にあるのが、2位以下に適用されていた、ウエーバー方式の本来の目的の再検討。両リーグの戦力均衡を保つためのものであるにもかかわらず、例年パの強さが際立っていたことから、交流戦でのリーグ間の合計勝利数で勝ったリーグから始めることに異議を唱える声が浮上していた。

ウェーバー方式を採用しているドラフト2位以降の指名方式は、15年から4年間は交流戦で勝ち越したリーグに指名優先権が与えられてきた。交流戦では昨季まで9年連続でパが勝ち越し。戦力均衡を目的に最下位球団から指名するシステムを採用している一方で、勝ち越しリーグに指名優先権を与える現行制度を疑問視する声もあったようだ。

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