阪神がスカウト会議、高校生に絞り上位候補十数人をチェック、佐々木投手の評価自体は高い

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阪神は5月28日に、西宮市内の球団事務所でスカウト会議を開き、高校生のドラフト上位候補10数人の確認を行った。

高校生に絞って

畑山統括スカウトはこの日のスカウト会議について、「高校生だけに絞って上位候補を挙げてもらい、現状を報告してもらった」と話し、高校生の上位候補10数人をリストアップし、その選手の映像でチェックをしたという。

その中で、高校四天王と言われる、大船渡の佐々木朗希投手、星稜・奥川恭伸投手、横浜・及川雅貴投手、創志学園・西純矢投手について、「彼らが中心になってくるでしょうね」と話したものの、「優劣はつけていない」と話し、まだ上位候補の中での順位付けは行わなかった。また、「高校生は急成長してくることもある。春は夏に向けたチームの強化でエースが投げなかったりという面もあるのでね。まだ最終評価の時期ではないので」と、この日挙げた上位候補が最終的なものではないことについても話した。

評価は極めて高い

それでも補強ポイントにこだわらなければ、上記の4人が最終的なドラフト1位候補になってくるとみられる。この中で優劣はつけなかったとしたものの、阪神の球団幹部は「佐々木君の評価自体は極めて高いと言える」と話し、評価は佐々木投手が抜けていると表現している。

ただし慎重になる事も分かる。阪神は藤浪晋太郎投手を1位で獲得し、1年目に10勝を挙げる活躍を見せたが、その後、投球フォームなどに悩みを見せはじめ、四死球が多くなって、2軍で調整している時間が長くなっている。同じ年に注目された大谷翔平選手は二刀流をしながらも順調に成長し、メジャーに移籍して活躍している姿とは対照的となった。佐々木投手は球界の宝だが、果たして球団が順調に育てられるのか、野球ファンももちろん球団内でも慎重論が出てくる事も考えられ、球団幹部の「評価自体は高い」という表現もそれを表しているようだ。

即戦力もリストアップ

この日は高校生が中心だったものの、明治大の森下暢仁投手、JFE西日本の河野竜生投手、東海理化の立野和明投手もリストアップをした。特に河野投手については、左の先発候補として注目をしており、4月には2軍とのプロアマ交流戦行って4回2失点ながら高い評価をしている。

また立野投手については昨年より高い評価をしており、5月22日の都市対抗予選には8人のスカウトや編成担当が集まって視察を行ったという。今年は社会人出身の近本選手や木浪選手が活躍を見せており、他球団が高校四天王の指名に集まる中で、左右の先発即戦力で、しかも高校3年目と若い二人を獲得し、先発陣を強化していくという方針も考えられる。

阪神は、これから大学野球選手権、都市対抗本戦、そして夏の高校野球を経て、9月ごろからは本社側と球団との指名候補の確認などを経て、最後は矢野監督が1位指名を決める事になる。

阪神タイガースのドラフト会議
2019年度-高校生投手のドラフト候補リスト
2019年度-社会人投手のドラフト候補リスト

中でも最上位評価しているのは大船渡・佐々木だ。この日、球団はスカウト会議を開催し、高校生の上位候補約10人の映像をチェック。畑山統括スカウトは「まずこの時期は高校生というところで高校生だけに絞って上位候補をあげてもらい、現状を報告してもらった」と話した上で、1位候補の佐々木、星稜・奥川、横浜・及川、創志学園・西の評価について「そこの優劣は付けていないです」と話すにとどめた。だが関係者の話を総合すると、実力面の最上位評価は佐々木のもよう。球団幹部も「佐々木君の評価自体は極めて高いと言える」と、短い言葉に熱意を込めた。 

一方の立野には今月22日の都市対抗予選で担当以外も合わせ8人の編成担当者やスカウトを派遣して入念にクロスチェックした。高校では目立った存在ではなかったが、成長著しい。整ったフォームから最速152キロを誇る。河野より経験が少ない分、今後の伸びしろに魅力を感じるスカウトが多い。

高校生投手が豊作といわれる今秋。目玉は星稜・奥川恭伸投手、大船渡・佐々木朗希投手、横浜・及川雅貴投手、創志学園・西純矢投手の“四天王”で、畑山統括スカウトも「彼らが中心になってくるでしょうね」と認めた。それでも「高校生は急成長してくることもある。春は夏に向けたチームの強化でエースが投げなかったりという面もあるのでね。まだ最終評価の時期ではないので」と話していた。

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