阪神のドラフトの狙い(2020)

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2020年の阪神のドラフト戦略を分析します。

阪神のドラフト指名の特徴と傾向

〇タイプ:基本的にバランス重視の柔軟型
〇監督:捕手出身
〇決定者:嶌村副本部長、永吉編成ディレクター、畑山統括スカウト、1位指名は矢野監督
〇補強ポイント:エース、主軸打者、二遊間

阪神の指名の特徴

阪神はFAで選手を獲得できる、外から人材を集められる人気と資金力があるチームで、金本選手、福留選手、糸井選手、西投手と他の球団から獲得した選手が主力として活躍をしてきている。ただし、ファンもフロントも自前の選手を育てたい、育ててほしいという想いが強い。

阪神はドラフト1位指名選手を最終的に監督が決定するが、金本監督は2015年、2016年とドラフト1位で外野手の高山俊選手、内野手の大山悠輔選手を1位指名、また2017年も清宮幸太郎選手、安田尚憲選手を続けて指名するなど野手の強化を図った。また矢野監督となった2018年ドラフトでも藤原、辰己、近本と外野手を相次いで指名し、2位で小幡、3位で木浪と野手3人を上位で指名するという思い切った指名を行った。また、2019年は本ドラフト指名6人中、上位5人が高校生という指名をしている。

2014年までは1位2位は野手と投手のペア、そして即戦力と高校生を入れてくる指名をしていたが、2015年以降、このように投手と野手、将来性と即戦力の割合をかなり柔軟に指名してくるようになった。ただし、全体的なチームバランスは見ており、トータルで投手・野手、将来性と即戦力のバランスをとってくる。2019年の高校生指名は2017年とは真逆になっている。

2018年のドラフトは、1位で抽選を外しただけでなく、監督交代が急だったこともあり、フロントも根尾選手、小園選手など挙げながら、秋には即戦力投手の名前が挙がったりと、チーム状況や監督交代に左右されていた。矢野監督自身もドラフト後に「難しかった」と話していた。しかし、最終的に1位指名をした近本選手が大活躍を見せた。そして2019年は奥川投手を外したものの、西投手、及川投手を指名するなど高い評価をされており、2018年の悔しい思いは消えた。ただし、ドラフト時の評価はそれほどは当てにならないのは2018年の指名が証明している。2019年のドラフトを本当の成功にするには、育成力が重要になってくる。

スカウト陣も畑山氏が統括スカウトとなり初年度となった2019年はある程度特徴も見せることができた。若かったスカウト陣も年々実績を積んできている。

フロント・監督のビジョン

フロントは球団本部長や畑山統括スカウトなどの球団側が指名選手を決め、それをオーナー側(阪神電鉄側)に伝える形になっており、秋の恒例行事だ。近年は球団側と電鉄側の意見は方向性がだいたい一致している感じですんなりと承認されている。

チームについては、ドラフト1位指名を監督が決めるように、監督など現場の意見がかなり通るフロントとなっている。その中で矢野監督は就任1年目から将来性を重視する姿勢を見せていた。2019年は藤原選手を1位指名し、1位が即戦力となると2位で小幡選手を指名、また2020年は5位まで高校生で占めた。

ただし、高校生中心、また野手中心が続くかというとそうでもなさそうで、バランスをとってくるタイプだろう。2018年までは2軍監督を務め、若い選手の状況なども良く知っている中で、2019年は1位で奥川投手、西投手を指名した。これからも柔軟に指名をしてくる。

戦い方を見ても若い選手をうまく乗せ、監督自らも感情を見せて、若い勢いで勝っていくような所がある。しかしこれから監督としての実績も積んでいく中で、矢野監督としてもこれからどんなスタイルの監督になっていくのかが注目される。

チーム状況

2019年の戦力と将来予想(投手)

 2019年5年後予想
先発西 勇輝(29)10勝8敗
青柳晃洋(26) 9勝9敗
高橋遥人(24) 3勝9敗
秋山拓巳(28) 4勝3敗
岩田 稔(37) 3勝4敗
岩貞祐太(28) 2勝4敗
西 勇輝(34)
西 純矢(23) 
青柳晃洋(30)
高橋遥人(29)
及川雅貴(23)
才木浩人(26)
中継ぎ岩崎 優(28)48試合29HP
能見篤史(41)51試合19HP
島本浩也(27)63試合15HP
岩崎 優(33)
島本浩也(32)
馬場皐輔(29)
岩貞祐太(33)
抑え藤川球児(40)56試合16S望月惇志(27)
2軍
(3年目まで)
馬場皐輔(24) 102.1回
望月惇志(22)  84.2回
福永春吾(24)  46.2回
石井将希(24)  41.2回
浜地真澄(21)  29.1回
牧丈一郎(20)  24.2回

これまでエースとしてチームを支えてきたメッセンジャー投手が引退をした。これまでのメジャー移籍の可能性だったりと、ポストメッセンジャーの必要性が挙げられていながら、藤浪投手の不調などもありできていなかったが、FAで西投手を獲得し、昨年は10勝を挙げた。ギリギリのところでメッセンジャー投手から引き継ぐことができた。青柳投手も9勝を上げ先発はこの2人が引っ張った。しかし、秋山選手、藤浪選手、岩貞投手など実績のある選手が2019年も結果を残せなかった。

西投手はまだ29歳で実績も十分、これからも10勝を計算できる投手だろう。しかし、生え抜きの若い投手を望む声は大きく、2019年は奥川投手、西投手の1位指名となった。西、及川は5年後には先発として投げていることが期待され、また、高橋、才木といった期待の投手をこれから使っていく事になる。逆に、不調の選手をいつまで期待していくかという事になるが、2019年の指名はそれに見切りをつけつつある感じがする。2020年も先発投手の獲得が続く事になれば、秋山投手、岩貞投手は今後、リリーフへの転向、またはトレードなどの可能性が出てくるだろう。

リリーフ陣はベテランの能見投手と島本投手、外国人投手が踏ん張り、これまたベテランの藤川投手が頑張った。二人のベテランに頼る所があり、リリーフ陣の補強は喫緊の課題となってきている。ただし、先発で実績のある秋山選手、岩貞選手をリリーフに転向させたり、球威のある望月投手、馬場投手のリリーフへの転向という形もありそうだ。それでもやや不確実なところがあるため、リリーフの補強はしてゆきたい。

2019年の戦力と将来予想(野手)

守備2019年5年後予想
捕手梅野隆太郎(28)129試合、打率.266梅野隆太郎(33)
一塁手マルテ      105試合、打率.284、12本陽川尚将(34)
二塁手糸原健斗(27) 143試合、打率.267糸原健斗(32)
三塁手大山悠輔(25) 143試合、打率.258、14本大山悠輔(30)
遊撃手木浪聖也(25) 113試合、打率.262木浪聖也(30)
外野手近本光司(25) 142試合、打率.271
高山 俊(26) 105試合、打率.269
福留孝介(43) 104試合、打率.256、10本
近本光司(30)
島田海吏(29)
高山 俊(31)
2軍・捕手片山雄哉(24) 75試合、打率.202
長坂拳弥(25) 63試合、打率.219
【予想打順】
1近本
2島田
3糸原
4大山
5梅野
6高山
7木浪
8陽川
2軍・内野手熊谷敬宥(25) 114試合、打率.234
小幡竜平(20)  99試合、打率.225
2軍・外野手板山祐太郎(26)108試合、打率.240
島田海吏 (24) 89試合、打率.242

捕手の梅野選手が非常に良くやっている。坂本、長坂と近い世代の捕手もいる。ただ打撃も含めて梅野選手を超えるような選手はおらず、代えが効かない所もある。そして25歳の片山捕手が一番年齢が若く、次世代の捕手が必要となってきている。そこで昨年は藤田捕手を指名し、そこに着手し始めた。今年も捕手の指名が続きそうだ。

ポスト鳥谷と言われ続けていた課題の二遊間、ついに鳥谷選手がチームを離れた。セカンドの糸原選手が143試合に出場し、ショートはルーキーの木浪選手を起用し、ある程度の手ごたえもあったものの、まだ打撃には並があるし、もっと打てる選手を望みたい所もある。サード、ファーストは大山選手と外国人という体勢となっており、大山選手が143試合に出場した。糸原・大山・木浪が今年、それだけ成長した姿を見せるかで、今後のドラフトで即戦力内野手の指名になってくるかが決まる。

また内野手も24歳となった植田選手の下の世代にブランクがあり、2018年に小幡選手、2019年に遠藤選手を指名した。今後、この次世代の内野手の指名も増えてきそうだ。

外野手は近本選手の活躍は非常に大きかった。センターとして足・肩があり、1番バッターとしても申し分がない。今後10年は1番センターは考えなくても良くなり、今後は、ベテランの福留、糸井選手の後継者を指名していく事になる。昨年、井上選手を始め、小野寺選手、奥山選手を指名したがこれは手始めで、今後はホームランを打てる外野手の指名となってきそうだ。

2020年のドラフト指名候補は?

2020年の補強ポイント

 投手捕手内野手外野手
チーム・監督の方針から
2020年戦力から
将来のチームから
2019年指名選手から

投手陣の世代交代、次世代の捕手、内野手のレベルアップ、ポスト福留・糸井とやることはたくさんある。それらを毎年徐々に片づけていくよりも、まずは優先度をつけて、1年毎で補強ポイントに集中していく方法もありかもしれない。

1位、2位指名予想

パターン1は主砲の獲得と将来の内野手を固めに行った形。佐藤選手はサードで大山選手を脅かすこともできるし、外野で先輩・糸井の後釜として肩、足も見せれられる。2位でもショートやキャッチャーとして将来のチームを担えそうな内山選手を指名。

パターン2は、エースの獲得を狙うもの。2019年は奥川投手を外したものの西投手を獲得できたが、これを今年も続ける。藤浪投手の状態によってこの可能性も高まってくるかもしれない。2位ではセカンドで主軸を打てる牧選手を指名。2位で指名できる可能性は高くないが。

パターン3は炎のストッパーの獲得を優先、ポスト藤川として伊藤投手は十分期待に応えられる。才木投手や望月投手、西投手、高橋投手といった先発陣に手ごたえを感じた時はこうなるかも。また、将来の主砲クラスを昨年の井上広大選手に続き指名。東海大相模の西川僚祐選手と迷うものの、守備や肩の課題で井上広大選手とかぶるので、内野も守れるし足もある井上朋也選手の指名で、W井上がクリンナップに並べば面白い。

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