関西学生野球春季リーグでは、首位を走る関西大(関大)が京都大を6-0で下し、5季ぶり41度目の優勝に王手をかけた。この試合では来秋のドラフト候補、身長190センチの大型左腕、百合沢飛投手(3年=開星)が先発マウンドに上がると、最速152キロの直球を軸に9回をわずか1安打、10奪三振。自身初の完投・完封勝利という最高の投球を見せた。
1安打10K、112球の完封劇
百合沢飛投手は、2月に恥骨を痛めた影響で投げ込みができず、調整が大幅に遅れたまま開幕を迎えていた。開幕直後は制球を乱し、球数がかさむ悪循環に苦しんだが、この日は「一球一球集中して投げる(スポーツ報知)」という原点に立ち返った。
序盤から140キロ台後半の直球で京大打線を押し込み、3回に先頭打者に許した中前安打以外は、一度も三塁を踏ませない完璧な内容。2つの四死球にまとめる精密なマウンド捌きを披露し、9回2死からは外角高めの直球で10個目の三振を奪って吠えた。
百合沢飛投手は「ホッとしました。直球に打者が詰まっていたので、押せるところは押していこうと話していた。その結果、9回までいけたかなと思います(スポーツニッポン)。」と話す。小田洋一監督も「体力はもともとあるけれど完投は初めて。立命戦で救援して抑えたのが自信になったと思う(スポーツ報知)」と、その急成長に太鼓判を押した。
エース・米沢友翔との絆
百合沢投手の覚醒を支えているのは、今秋のドラフト上位候補である左腕エース、米沢友翔投手(4年=金沢)の存在だ。二人の関係は、単なる先輩・後輩だけでなく、一人暮らしのマンションは廊下を挟んで向かい合わせ、部屋を行き来し、アルバイト先まで同じという。「(米沢さんは)ストイックに野球に取り組む姿を見せてくれる。毎日一緒にいますし、刺激を受ける。最高の手本です(スポーツ報知)。」と話す。
米沢投手が今春「準完全試合」を記録するなど、ドラフト候補左腕として脚光を浴びるなか、百合沢投手も負けじと牙を研いできた。エースが温存されたこの日のマウンドでの百合沢投手の完封劇は、中日の金丸夢斗投手が去った後の投手陣において「左腕二枚看板」の完成を全国に知らしめるものとなった。
17日、31年ぶりの「春の頂」へ、米沢・百合沢のダブル左腕で全国へ
今回の白星で、関大は17日の2回戦に勝利すれば、5季ぶりの優勝が確定する。3年生にして152キロを叩き出す190センチの巨躯は、大学野球選手権でも注目の的になることは確実だろう。
米沢友翔、百合沢飛の2枚看板が話題を独占する。
【百合沢 飛】 プロフィール
- 氏名: 百合沢飛(ゆりさわ・たか)
- 所属: 関西大学(3年)
- 出身: 島根県(松江市立雑賀小-開星中-開星高卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 左投左打
- 身長・体重: 190cm、97kg
- 主な特徴や実績: 身長190センチの超大型本格派左腕。最速152キロ。2026年春季リーグ最終節の京大1回戦で、1安打10奪三振の公式戦初完封勝利を達成。2月の恥骨負傷を乗り越え、エース米沢友翔と「左腕二枚看板」を形成。2027年ドラフト目玉候補。










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