春季高校野球関東大会では、神奈川1位の横浜高が東京2位の国士舘を9-1の7回コールドで下し、初戦を突破した。この一戦では、今秋のドラフト候補に挙がる「3番・遊撃」の池田聖摩内野手(3年)が、8点リードの7回に救援登板すると、自己最速を2キロ更新する「150キロ」をマークし、3者連続空振り三振という衝撃の幕切れを演出。陸上競技で熊本県3冠に輝いた異色の身体能力を持つ「万能超人」が、二刀流としての底知れないポテンシャルを見せた。
自己最速150キロ、1イニングで示した「抑え」の資質
この日の横浜高校は、マウンドはエース・織田翔希投手を温存して戦ったが、来年のドラフト注目投手・小林鉄三郎投手などが好投して試合終盤へと向かう。そして8点リードの最終7回には、池田聖摩選手が遊撃のポジションからマウンドへ向かうと、先頭打者への3球目、指にかかった渾身の直球が球場表示で150キロを計測。スタジアム観衆から大きなどよめきが沸き起こった。
「投げさせていただけて本当に楽しかった。150キロが出た時は『よっしゃー』という気持ちをこらえました(笑い)。言われた瞬間からスイッチが入りました。」と話す。その後も140キロ台後半の直球を連発し、最後はフォークも織り交ぜて中軸を相手に3者連続三振。村田浩明監督(39)から「スピードガンコンテストしてたな」と愛のある突っ込みを受けたものの、その力をいかんなく発揮した。
父譲りの身体能力、走り幅跳び・三段跳び・ジャベリックスローで熊本王者
池田選手の驚異的なスピードとパワーは、陸上競技で既に見せていた。熊本北高の陸上部監督を務める父・祐一さんから技術と教わり、中学時代には走り幅跳び(6メートル50)、三段跳び、ジャベリックスロー(小投てき)の3種目で熊本県大会優勝をしている。
「その基本(陸上)がスピードの要因(日刊スポーツ)」と、陸上で鍛えた体を野球に活かす。50メートル走5秒9、遠投120メートルという、プロでもトップクラスに位置する身体能力は驚異的だ。この日は祐一さんの58歳の誕生日。最高の完勝を届けた息子は「おめでとうと伝えたいです」と、親孝行な一面も見せた。
村田監督が掲げる「高校野球の完成形」、三拍子に投を加えた四刀流へ
横浜の指揮を執る村田監督は、池田選手の起用法について明確なビジョンを持っている。昨年もリリーフなどで登板し、140キロ後半の速球を投げていたが、センバツなどでは登板はせず、遊撃手一本でプレーしていた。しかし春季県大会決勝でリリーフ登板を再び解禁し、この日も登板した。「夏を見据えて。ショートと先発(投手)はなかなか難しいので、抑えで。投手もやって、遊撃もやって、3番を打って、という高校野球の完成形に持っていきたい。」と話し、池田選手の能力を最大限に解禁する。
池田選手も「本職は野手。チームを勝たせられる選手になりたい(スポーツ報知)」と語る一方で、「チームのためならどちらでもいける準備はしている」と、二刀流での献身を誓っている。この日は5回に適時打を放つなど、打撃でも3番としての責任を果たし、その覚悟を示している。
次は健大高崎戦、春季大会は直接、甲子園には関係しないものの、王者横浜高校は、これまでも春季大会も冠の1つとして試すことはせず優勝を狙いに行く。次は健大高崎戦、そして関東チャンピオンとして夏の神奈川大会に挑む事を目指す。
【池田 聖摩】 プロフィール
- 氏名: 池田聖摩(いけだ・せいま)
- 所属: 横浜高校(3年)
- 出身: 熊本県(三田リトルシニア-横浜高)
- ポジション: 内野手(遊撃手)、投手
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 178cm、78kg(推定)
- 主な特徴や実績: 50m5.9秒、遠投120m。中学時代は陸上3種目で県王者。2026年春季関東大会で自己最速150キロを計測し、3者連続奪三振。村田監督が「高校野球の完成形」と期待する、走攻守投のすべてがハイレベルな2026年ドラフト上位候補。














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