高校野球センバツ大会2日目、第3試合ではプロ注目の園部聡選手のいる聖光学院が益田翔陽と対戦し、8-0で勝利した。
打球が他の選手とは違った。園部聡選手はホームランこそ無かったものの第1打席は痛烈に三遊間を貫くヒットを放つと、第2打席、第4打席はセンター前に痛烈にはじき返した。金属バットに当ててはじき返すのではなく、バットで打球を押し込んで運ぶような感じだった。点差が開いてホームランを狙ったようなスイングもあったが、この3安打で実力を十分見せた。
スタンドで視察した巨人・山下スカウト部長も「長打も打てる。十分に期待できる」とコメント、今大会中にホームランを打つだろうと予測した。スタンドで視察をしたと思われる多くのスカウトが評価を上げたことだろう。
また聖光学院は2年生左腕エースの石井成投手が、聖光学院特有の伸びるストレートで益田翔陽高校を3安打9奪三振で無四球完封に抑える完璧なピッチングを見せた。9回には三者連続三振を奪うなど、まだ余裕を持っていた感じだった。来年のドラフトに向けてもう少し球速は欲しいが、歳内宏明投手のように2年生から活躍することで注目度が上がるだろう。
プロ注目のスラッガーの聖光学院・園部聡内野手(3年)が3安打。いずれもホームを踏み、初戦突破に貢献した。 四回無死、外角のスライダーをコンパクトに中前にはじき返すと、七回無死は真ん中高めの同球を中前に運んだ。「チャンスメークすることを考えた。引っ張るだけではダメ。逆方向に打てるのも持ち味だから」。通算43本塁打の強打者は、出塁を最優先にシュアな打撃も見せた。巨人・山下スカウト部長は「長打も打てる。十分に期待できる」と評価した。
聖光学院(福島)は21世紀枠で出場した益田翔陽(島根)を8―0で下し、春夏出場5大会連続で初戦突破を果たした。2年生左腕・石井成が散発3安打、二塁を踏ませない好投で完封。打線は12安打を浴びせ大量得点で援護した。盛岡大付(岩手)は初出場の安田学園(東京)と対戦し、4―3で今大会初のサヨナラ勝ち。春夏通じて10度目の出場で、悲願の初勝利を挙げた。
これが4季連続出場の底力なのか。聖光学院打線が初戦から爆発。12安打を浴びせて8点を奪い、2年生エース左腕・石井の完封をアシストした。 弱いと酷評してきた斎藤智也監督(49)に、春夏出場5大会連続で初戦突破をプレゼント。指揮官は「次はこういうことは絶対ない」と気を引き締めながらも満足げに振り返った。
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