龍谷大平安・徳本健太朗選手がホームラン、高橋奎二投手が高校初完投

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 龍谷大平安の注目の1番バッター、徳本健太朗選手がホームランや3ベースヒットを放ちチームを牽引した。投げては2年生の左腕・高橋奎二投手が、高校に入って初めての完投で勝利し、龍谷大平安が決勝に進出した。

深夜の素振り

 徳本健太朗選手は50m5.8秒と言われる足にプロのスカウトが注目していたが、打撃は準々決勝まで13打数3安打と振るわなかった。しかし準々決勝でサヨナラ勝ちを収めた後、宿舎でのミーティングでナインから体が開いている事を指摘されると、ミーティングが終わったあとの午前0時から約40分素振りを行った。

 そうして迎えたこの日、第2打席でライトスタンドポール際に2ランホームランを放つと、第4打席は軽くライトに持っていった打球が外野手の頭を超え、俊足を飛ばして3塁まで到達した。冬場のトレーニングで体重が4kg増えパワーもついた徳本選手、プロ入り待ったなしという感じになった。足とパンチ力、守備力、どれも高いレベルで、徳本選手が希望すればドラフト会議で指名されるだろう。

 

2年生左腕

 また先発した高橋奎二投手は2年生左腕投手。昨年も優勝したのは浦和学院の2年生だった小島和哉投手だった。球速こそ130km/h中盤だが、大きなカーブと、独特のタイミングの取りづらいフォームで、9安打4三振5四死球ながら1失点に抑えて粘りの投球を見せた。

 昨年の明治神宮大会でも好投しながら途中で降板していた高橋投手、8回には監督に続投を志願して9回を完投、練習試合でも完投をした事は無くこれが高校初完投だったとの事。大舞台で大きな仕事をして、いよいよ頂点に手が届くところにきた。

 

 50メートル5秒8の俊足が自慢のリードオフマン、徳本はそう振り返った。2回に1点を先制し、なお2死二塁。ここで右翼席に公式戦初アーチを叩き込んだ。準々決勝を終えて13打数3安打と苦しんできたが、大会屈指の好投手・田嶋のスライダーを完璧に捉えた。

 左打者の肩口から内角に入ってくるスライダーに対して体を開かず、すくい上げた技ありの打撃はチームの結束力の表れだった。中軸を打つ中口は大会序盤、本調子でない徳本に「テークバックが大きくなって、顔がそっぽを向いている」と助言した。最後まで球から目を離さない意識で打席に入り、好結果を残した徳本は「仲間同士、言い合えるのは今年の平安の絆」と胸を張った。

 冬場の成果でもあった。ウオーミングアップは、しなやかな筋肉をつくり出すために、腕立て伏せや腹筋、ブリッジ歩行などが組み込まれ、約2時間をかけた。練習の合間におにぎりを食べる工夫もあって、体重も4キロ増えて72キロに。大一番で値千金の一発を打つ下地をつくった。

 龍谷大平安の2年生左腕、高橋奎が練習試合でもなかった完投を甲子園でやってのけた。9安打され、再三のピンチを背負いながら1点に抑えた背番号10は「最後まで投げられてうれしい」と笑顔で話した。

 2回戦の八戸学院光星(青森)戦では9回1死で降板。この日は8回が終わったところで原田監督に「大丈夫か」と聞かれ「行けます」と答えたという。準々決勝の桐生第一(群馬)戦でも救援で4回を投げており、決勝で登板すれば3連投になるが「もう一回完投したい。先発させてほしい」とアピールした。

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