東邦高校の藤嶋健人投手の活躍で秀岳館高校に勝利した。投げては自己最速146キロを記録して2失点完投、打っても先制、そして勝ち越しの2本の2ランホームランを放った。
投球も打撃も
東邦の藤嶋健人投手はこの日、投げては自己最速タイの146キロを記録し7回まで無失点、8回に同点に追いつかれる2点を失い、9回130球を投げて9安打を許して4奪三振、好投を見せた。力のあるストレートがあるものの、大きくなったからだから比較的楽に投げているような印象のフォームで、抑え気味にも見えるピッチングだった。
そしてこの日注目されたのは打撃の方だった。この大会前まで通算35本塁打を放っているが、この日は6回にストレートをレフトスタンドに放り込むと、同点に追いつかれた8回裏には今度はカーブを読み切ってレフトスタンドに放り込んだ。
プロスカウトも絶賛
視察した中日の中田スカウト部長は「圧倒的な力がある。半端じゃない飛距離だし、勝負強い」と評価すると、オリックスの柳川スカウトも「投打でドラフト候補ですが、脚力がつけばプロでも外野手としても面白い」と打者として評価した。
阪神の北村スカウトも「あれだけバットが振れるのは魅力。金本監督もそこを特徴に挙げていますから」と金本監督がドラフトで選手を獲得するときのポイントとして挙げた部分と一致していると話した。
高校通算37号のホームランに「投手だけというつもりはない。打撃の評価が挙がるのはプラスになる」と話した。個人的にもこの日は投球は抑え気味だったように思うが、打撃については右の大砲として、巨人が2014年にドラフト1位で指名した岡本和真選手以上のスラッガータイプの選手だと思った。この試合の2発が、将来のスラッガー・藤岡健人を生み出す事になるかもしれない。
1試合2発は史上14人目の大会タイ記録。「1本目は(直球を)1、2、3のタイミングで打ちました。2本目は変化球(カーブ)が来るなと思っていた」。高校通算36、37号はいずれも配球を読み切った一発だった。
ネット裏の評価もうなぎ上りだ。中日の中田宗男スカウト部長は「圧倒的な力がある。半端じゃない飛距離だし、勝負強い」とその打力に舌を巻いた。
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