埼玉西武がドラフト2位で指名したNTT東日本の佐々木健投手が、都市対抗本戦で初登板をした。
最速148キロ
佐々木健は最速152キロの速球を投げる左腕投手として、ドラフト会議では埼玉西武がドラフト2位で指名をした。都市対抗2次予選では先発もし、150キロ前後の力強い球を投げていた。
しかし、都市対抗本戦では登板が期待されたものの、コンディション不良により1回戦、2回戦ともにベンチ入りもしていなかった。この日の準々決勝でようやくベンチ入りをすると、8回に2番手として登板、最速は148キロを記録したが、まだストレートの球威、変化球たベストの状態ではなかった。
それでも、1アウトからヒットを許したものの、外角のストレートが徐々に良くなり、インコースへ変化球を見せて、最後は変化球で併殺に討ち取った。1回を投げて1安打無失点だった。
佐々木投手は、この日の状態について「大会前に左ヒジのコンディションが悪くなったが、100の状態で行った。若干ばらついたけれど、不安のある状況ではありません」と話した。そして「2回戦まで投げられず、心苦しい部分はありました。この一年、日本一だけを考えてきました。優勝して注目されるのがベスト」と、準決勝、決勝ではチームの勝利のための登板をしたいと話した。
飯塚監督も「ホッとしています。球はまだかなという感じだが、投げられたのは収穫」と話した。大事な場面での登板は厳しいかもしれないが、チームが「佐々木につなげ」という雰囲気で戦っているとのことで、これまで努力してきたことがナインにも伝わっており、チームに十分貢献している。
準決勝、決勝で佐々木投手の今できる集大成を見せ、プロへと羽ばたきたい。
「大会前に左ヒジのコンディションが悪くなったが、(今日は)100の状態で行った。若干(制球が)ばらついたけれど、不安のある状況ではありません」と佐々木。この日の最速は148キロも、手応えを得た“試運転”だった。飯塚智弘監督(45)は「ホッとしています。球は『まだかな』という感じだが、投げられたのは収穫」と話した。
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