国学院大が亜大に食らいつく、小木曽亮選手、田中大輝投手が勝利貢献

大学野球ドラフトニュース 2014年ドラフトニュース

 東都大学リーグの優勝争いは、3カードで勝ち点3の亜細亜大と3カードで勝ち点2の国学院大の2大学に絞られており、この日は亜細亜大が勝利したため、国学院大が敗れれば亜細亜大が優勝に王手をかける事になる。国学院大にとっては負けられない試合で、4年生が意地を見せた。

4年生の意地

 今季はエース・杉浦稔大投手が抜けた穴を、4年生になった182cm左腕の田中大輝投手、184cm右腕の平部隆投手などが埋め、チームはリーグ2位で亜細亜大を追いかけている。この日も田中大輝投手が先発すると、8安打を許しながらも無四球5奪三振で2失点に抑え完投した。

 そしてこの日活躍を見せたのは4年生で2番を打つ小木曽亮選手だった。小木曽選手は50mを5.8秒で走る俊足選手として期待されていたが、大学3年までは62試合に出場しているものの打率は.197だった。しかし今季は打率4割を超え、犠打や犠飛でチームに勝利に貢献をしている。

 この日も1点ビハインドの8回に先頭打者で3ベースヒットを放つとその後同点のホームを踏む。そして9回も四球で出塁して続く打者のヒットでサードまで進むと、捕手が投球をわずかにはじいた隙を見逃さず、暴投でホームインしてダメ押し点を奪った。

 亜細亜大、国学院大共に戦勝した。昨年秋も1位2位だった両チームは、最終節に直接対決を控えている。国学院大は優勝争いをなんとしても直接対決まで持ち込みたい。

 

鳥山監督の手腕

 国学院大は驚くような戦力を有しているわけではないが、リーグ戦では上位に進出していることが多い。2010年秋に澤村拓一投手(中大)、東浜巨投手(亜大)、藤岡貴裕投手(東洋大)などがいる中でリーグ制覇をしたが、翌年春に6位となり2部降格してしまう。しかし2012年春に1部昇格を果たすと、4位、3位、2位と順位を挙げてきている。

 鳥山監督の手腕が大きいと思う。確かに昨年までは杉浦稔大投手というエースがいた。しかし杉浦投手がケガで離脱し本調子でなかった昨年秋も、巧みな選手起用でチームを2位にしている。今年も亜大の山崎康晃投手や駒大の今永昇太投手といったエースが不在だったが4年生のモチベーションを上げたり、下級生をうまく使いここまで首位・亜大を追っている。

 東都リーグには各チームに名将と評価されるベテラン監督がいるが、まだ30歳台の若い鳥山監督が互角以上に渡り合っている。次世代の大学野球、アマチュア野球を担う指導者の一人だろう。

 

  国学院大・小木曽がバットと足で勝利に貢献した。1点を追う8回に先頭で左中間三塁打を放ち、同点のホームを踏むと、9回2死一、三塁の場面では捕手が球を横にはじいた瞬間に本塁を陥れた。

 「(9回は)思い切ってスタートを切った。先の塁を狙っている姿勢が点につながった」と胸を張った。50メートル5秒8の俊足で、打率・400はリーグトップ。鳥山泰孝監督は逆転勝ちに満足そうだった。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
シェアする
ドラフト会議ホームページ2024 Draft home page

コメント